心の支え ページ30
そのまま、一星くんから部屋を追い出されてしまった。
「っ……は。」
ゆっくりと座り込む。
"怖かった"
あんな、壊れそうな一星くんを見るのは初めてで
すごく怖かった。今にも壊れてしまいそうで。
まぁ、私も現に壊れそうなんだけど。
ゆっくり歩いていると、とある人を見つけた。
「風丸先輩…。」
「A…?まだ起きてたのか。」
たまたま水を飲みに来た風丸先輩がいたのだ。
見慣れた彼を見た瞬間、私は泣き出してしまった。
「かぜ、まる……ッ」
「どうした?…何かあったのか?」
風丸先輩は優しく私を抱きしめてくれる。
そう、何かあったら直ぐに彼に助けを求めるのは
昔からの癖であって。
泣き虫で、メンタルよわよわな私を支えてくれる。
「強く゛な゛り゛た゛い゛」
「わかった、わかったから
落ち着いてから話してくれ。」
沢山泣いて落ち着くと、
私が今思ってること全て吐き出す。
"強くなりたい"
この悩みでいつもいつも風丸先輩や
円堂先輩、秋ちゃんに迷惑をかけた。
でもそんな彼らは、私を見捨てないでくれた。
唯一の存在なんだ。
「…ずっと、これで悩んでて、そしたら倒れちゃった。」
「お前、最近寝てなかっただろ。
だからあんなに言ったのに。」
全く、変わらないな。なんて呟いて。
「うっ、風丸お母さん……。」
「誰がお母さんだ。」
あはは。と、2人で笑い合う。
沢山泣いたおかげで心がスッキリしたみたい。
「いつもありがとう、風丸。」
「気にするなって。なんかあったら、
俺や円堂。秋に相談しろよ?」
「うん。」
じゃ、おやすみ。と、部屋に戻って行った。
結局、風丸先輩無しじゃダメじゃん私。
もっとメンタル強くなろう、と決めた瞬間だった。
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れもん。(プロフ) - 虎倉瀬さん» コメントありがとうございます!これからも更新頑張ります (2022年10月11日 18時) (レス) @page40 id: be79fbde0d (このIDを非表示/違反報告)
虎倉瀬(プロフ) - この作品の夢主ちゃん可愛くてめっちゃ好きです!!!これからも更新頑張ってください!!!!! (2022年10月9日 9時) (レス) id: 65921fec64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん。 | 作成日時:2022年3月5日 0時