狂愛 1

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ダンス練習が始まる前に早く掃除終わらせないと。








「あの、掃除するのでちょっと退いてもらっていいですか？」







喋ったり、携帯をいじったりしながら思い思いに過ごしている皆さんに声をかける。







安定の無視。





時計を確認すると、練習開始まであと15分。







ちょっと時間やばいかな。






「あの！！退いて下さい。時間がないんです」







YG 「じゃあなんでお前もっと早く来ねぇの？時間が無いって言ってるけど、お前が俺らより早く来れば問題ねーじゃん。」








「うっ」






確かにそうだ。






シュガさんが言ってる事は正しい。








「すみません」



下を向いて黙っていると、ジンさんが珍しく皆さんに声をかけて、どかしてくれた。





JN「掃除するなら早くやって、俺汚いの嫌いなんだよね」









「ありがとうございます」






お礼を告げてから作業に取り掛かった。




カンタンに箒をはいてゴミをとる。





ドンッ






「痛っ」





床を拭いていると後ろから誰かに蹴られた。




振り返ると後ろにブイさんが立っていた。



TH「お前のろい、ちゃっちゃっとやれよ」





「蹴るのは辞めて下さい……」






これでも、あたしは女だ。





暴力にはさすがに黙ってられない。

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