【HQ】厄介なのが部員だということ (ページ3)

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03：活躍する表情筋ページ3

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菅原さんにジャージを返したあと、田中たちとお昼を食べようと教室に戻ろうとしたそのとき。

なんと目の前にはコンビニ袋を持った潔子さんが。

「Aちゃん」

『！潔子さん、今からお昼ですか？』

「うん、菅原たちと食べるんだけど一緒にどう？」

『スガワラサン………』

その名前を聞いた瞬間、嫌な顔をしたのがバレたのか潔子さんは微かに口元を緩ませて「Aちゃんって表情豊かだよね」なんて言うので、それは褒め言葉として受け取っておいた。

「田中たちとお昼食べるならついでに誘ったらどうかな、澤村たちには私から言っておくから」

『あれ、潔子さん今の私の表情読み取りましたよね？？？』

「私たちは屋上にいるから、いつでもおいで」

わたしの話など聞かずに「じゃあまた」とひらひら手を振られてしまっては何も言えません。

潔子さん相変わらず逃げ足が速いな……。

はあ、とため息をひとつ零して、田中たちに屋上集合で。と短く送っておいたので多分大丈夫だろう。

『………急いで戻って屋上行こう、』

せっかくの先輩の誘いなのだ。

それも珍しく菅原さんではなく潔子さんからである。

『あんな顔されたら行かないわけないよなあ』

そんな独り言を残して、私はお昼ご飯を取りに自分の教室へと向かう。

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(……潔子さん天むす好きなんですか？)
(………うん、好き)
(この先輩かっわ…………！)

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