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34)マフィアからのプレゼント ページ2

「・・・・・・・・・・・」

自分のPCを扱うA

「・・・・・・・・・・!」

ふっと手を止め、上の方を見る

「・・・・・・・・・・」

目を細め、笑みを浮かべる

「Aさん?」

「どうやら、お客様がいらしたようです」

「え?」

モニターを確認する

「まだ入ってはいませんが・・・お一人のようですね・・・これは、あぁ、マフィアの人ね」

すっと立ち上がるA

「行ってきても?」

「・・・・用心しろ」

「わかっています。作之助、行くわよ」

「わかった」


隠し通路を歩く中原

すると、目の前に立ち塞がる二人に笑みを浮かべる

「よぉ・・・久しぶりだなぁ、A」

「ご機嫌よう」

「出迎えが手前とは、太宰どもは出払ってんのか」

「そうね、別行動中よ。此処の守りは」

すっと赤い瞳を細め、形のいい唇に笑みを描く

「私一人でも事足りるもの」

「ほぉ・・・大した自信だなぁ・・・俺だって、昔の俺じゃぁないんだぜ?」

「貴方こそ、一人でこちらに乗り込んで来たのです。相応な何かを持っているのかしら」

ぴらっと写真を見せる

「うちの首領からお宅等にプレゼントだ」

それは組合の団員二人が写っていた

「奴等を〔餌〕で釣った。現れる場所も時間も此処に書いてある。煮るなり焼くなりご自由にどうぞ」

「・・・・・・・・・・・・」

ちらっと設置してあるカメラに目を向ける

「こんな好機滅多にねぇだろう?憎っくき組合に一泡吹かせてやれよ」

モニター越しに見る福沢たち

「(確かに組合の異能者を待ち伏せる好機は珠玉・・・だが・・・)」


「ふふっ・・・・嘗められたものです事」

すぅ・・・と空気が変わる

「私達がその程度の餌に簡単に食い付くような安易な存在に見られているなら、形振りを考えなくてはならないわね・・・・」

笑みを浮かべながらも、その目は笑っていない
静かな殺意が広がる

「ややこしいのは面倒だわ。はっきり言えばいいのよ・・・・・・何で組合を釣ったの」

笑みを深める中原

ーーーーーーーーーーー

「さて、マフィアからのプレゼントなこの先かな?」

「明らかに我々を誘い出す罠だ。何故行く?」

「〔君達の能力なら罠ごと粉砕出来るだろう?〕だってさ」

組合の団員二人

「それに、今回は〔餌〕が魅力的だ。誘拐でもすれば探偵社には勝ったも同然だよ」

そこは、とある旅館・・・・
春野とナオミが避難した場所だった

35)予測された行動→←簡単設定



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作者名:水琴 | 作成日時:2019年7月15日 1時

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