ぼちぼち、ええじゃないか

誰が偽物やねん ページ31

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神山目線





小瀧「あー…腹減ったぁぁあ！！」

神山「耳元で叫ぶなや笑」



"〜〜…"



のんちゃんと事務所内を移動していると、どこからか歌声が聞こえてきた

レコーディングとか、レッスン室がある場所ではなく

会議室やらが並ぶこの階

誰かが何処かの部屋で歌っているに違いなかった




小瀧「…これ、アラジンや」

神山「英語やんな？これ。…誰ん声やろ」




歩みを進めれば進めるほど、耳に鮮明に届く美声

何分でも、何時間でも聴いていられる声

俺とのんちゃんは声の持ち主が知りたくて…




小瀧「…入ってみる？」

神山「先輩とかやったらどうすんねん！！」

小瀧「したら褒めるまでや！！」

神山「いやそうは言うても…



ーーわっ」

小瀧「うわぁぁあ！！」

「ーー何してんねん。ドア開かんやないか」





タイミング悪く開いた部屋のドア

中から現れたのはAで。



…Aの歌声ちゃうかったよな？



神山「中に誰かおるん？」

「おる。入ってもええよ」

小瀧「ホンマに？神ちゃん行こ！！」




何処かに消えたAと入れ違うように部屋に入る





マネ「ーーどした？2人そろって」

小瀧「…あれ？マネージャーだけっすか？」

マネ「そうだけど？」

神山「今歌ってたの、マネージャー？」

小瀧「アラジン」

マネ「あぁ、あれA」

小瀧「…いやいや！声ちゃいますやん！！」

神山「さすがに忘れないですって、メンバーの歌声は」

マネ「いやアイツだって」



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