私の流星群 [横浜流星] 2

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「ーーお待たせしました。」

「…す、っげ」






賑わう東京の都心部から離れた閑静な場所


ちらほら人が通るだけのこの場所にあるお店に来た





「いかがですか？」

「イメージしてたまんまです！本当にありがとうございます」

「そうかいそうかい、よかった」

「…きれーな石っすね」

「こっちがサファイアで、こっちがカイヤナイトね。同じ青でもちょっと違うだろう？」

「だいぶ違いますね。どっちも輝いてて綺麗です」





クリスマスにサプライズで渡す婚約指輪を密かに作っていた

結婚指輪だけでいい、と言われたけど

母親がいつもリングを二つ付けしていて、それが婚約指輪と結婚指輪だと知ってから

なんかそういうのいいな、と思って。



既に決まっている結婚指輪と合うようなデザインを何度も打ち合わせして

俺とAの誕生石を入れることにした。


最初はシンプルなはずだったけど、綺麗な青を見たら夜空に見えてきてさ

店主のおじさんが、俺の名前が流星だから星型にしようってデザインをスケッチし始めて。


シンプルだけど、他にないようなデザインの

なんとも綺麗な婚約指輪が出来上がった




「ありがとうございました！」

「こちらこそ！ありがとうございました」




頭を下げ、指輪が入った紙袋をバッグにしまった




ーークリスマス。


今度はちゃんとした形でプロポーズしないと。

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