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"おはよう!今日、パフェ行かん?奢る!"

"パフェ??!行きたい!"






あれから早5ヶ月。

すっかり秋になっていた。

なにも変わらないまま時間は過ぎ、ただ毎日が楽しかった。




「神ちゃん、もう手話完璧やなぁ」

「必死に勉強しとったからな」

「しげは?手話勉強せぇへんの?」

「今でも話出来とるしなぁ。まぁ、多少は出来んで?日常でさ、手話ばかりみとったらさすがに覚えるわ」

「なに覚えたん?」

「ちょうだい、欲しい、とか?」

「全部タカリやんか!!!」

「誰に使うねんそんなん!笑」

「げへへ笑」




なんて3人を放置して、彼女との会話に熱中する



「ーー?まって、"もう一回"」


"昨日の勉強がーーーー。"


「"勉強が、終わってない?"…あぁぁ!!!紙にかかんくてええ!調べる!待ってな」




筆談には頼らず、教本をバババーっとめくって調べる



「…あっ!途中!"勉強が、途中!"」



楽しくて楽しくて
彼女との会話をする時間が幸せやった。




"あっ、もう時間だ。じゃあまた終わったら!"

"うん!!!"




待ち合わせ場所を確認して、自習室へと向かう

時間帯もあるのか、かなり空いている感じで

パソコンが使える場所に座ってレポートを完成させようと立ち上げてたら






「とーもっ」

「…あ、ミカ」

「レポート?偉いじゃん」

「当たり前やろ笑 ミカは?終わったん?」

「うん!どうしようかなーと思ってたら智洋が見えたから来ちゃった!」

「こんでええわ笑」

「冷たいなぁ、相変わらず。…あ、今日遊ぼうよ!カラオケいこ!」

「あー…ごめん、先約あんねん」

「…小瀧、Aちゃん?」

「そやけど?どしたん?」

「好きなん?あの子ん事」

「いうかアホ笑」




あの5月祭のあの歌。

ちゃんと告白らしい告白はされてなくて

自分からどうこう言う事ちゃうかな?思ったから

なにも触れずにいた。






「でも、さ。手話勉強しとるって事は…好きって事ちゃうん?」

「なんでやねん笑 会話する術を身に付けたいだけやから。ほら勉強の邪魔や!」

「…ごめん」






ミカの顔を見ずに教本ばかり見ていた

嫉妬が憎しみに変わる瞬間を俺は見逃していた

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みこ(プロフ) - まりんさん» こちらも読んでくださってるんですね!ありがとうございます!!!期待に応えられるように頑張ります! (2019年5月18日 23時) (レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年5月18日 21時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこ | 作成日時:2019年5月17日 14時

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