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流星とステージにあがった彼女をぼーっと見ていた。
投票箱は、もはや意味のないくらい2つだけ溢れかえっていて
「あー!!!譲らんかったらよかった!!!」
「望に連覇はさせん笑」
「うあー!!!くそーっ!!!」
流星と、Aちゃんがグランプリに輝いた。
ミスコンの飾りが撤退したステージはすっかり発表会風に変わっていた。
ミカの約束を、としげが焼いたたこ焼きを食べながら再びあの場所へ。
暇だから、とみんな着いてきたけど。
「…あっつ」
熱々のたこ焼きを頬張る俺をガン見するAちゃん
…食べたいんか?
「…ん?」
彼女にたこ焼きを見せると、思い切り頷く。やばっ、めっちゃかわええ。
火傷は可哀想やから、半分に切ったたこ焼きをフーフーと冷ましてから彼女の口に運ぶ
"…美味しい!!!"
思い切り喜ぶ彼女が可愛かった。
「あー、始まったんちゃう?」
流星の声に横目でステージを見れば、ミカがギター片手に出てきていた
でもすぐに手元に視線を戻す。
彼女にたこ焼きをあげるために
ミカが良く聴く歌が耳に届く
1人二曲まで、と決められたルール
一曲目を引き終わり、深呼吸するミカを見た
ーー好き、なんて言えない
ーーあなたしか見えないよ
まっすぐ俺を見て
なんだか泣きそうな顔で歌うミカ
「…神ちゃん、ちょっとA借りるわ」
なにかを察した流星がAちゃんを連れ出す
ーーあなた、に恋していいですか?
ーー私じゃダメ、かな?
さすがに分かる。
…俺ん事、好きやいうてる事くらい
「…神ちゃん、気づかんかったん?」
「おん。今知った」
「…神ちゃんは、誰が好きなん?」
「俺は…」
目を閉じれば、そこにいるのは笑顔のきみだけで
「…うし、出番やから行ってくるわ」
いつのまにか戻ってきた流星とAちゃん、そしてのんちゃんに声をかけてステージ裏に行く
間5分間でジャラジャラと弦を鳴らせば俺の名前が呼ばれる。
3人の場所を見れば、笑顔でこちらを見るAちゃん
たとえ彼女に聞こえなくとも、俺は気持ちを歌に乗せる
「「「かんぱーーーいっ!!!」」」
「ーーっぷはー!!!さいっこう!!!」
「いやそれ炭酸やし、何でビール飲んでる風なん?笑」
「ええやろべつに!!!細かいなぁ神ちゃんは」
無事に5月祭も終わり、俺のバイト先にみんなで来ていた
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みこ(プロフ) - まりんさん» こちらも読んでくださってるんですね!ありがとうございます!!!期待に応えられるように頑張ります! (2019年5月18日 23時) (レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年5月18日 21時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこ | 作成日時:2019年5月17日 14時