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ーー目が覚めたら、先生がちょうど立っていて
「…おはよ。どう？」
「身体がしんどいくらいです」
緋山先生から体温計を受け取り、ぼーっと左腕を見る
「お友達のファインプレーでなんとか無事だった。犯人は捕まった。いつもの彼、毎日来てたんだよ」
「…大毅が？」
「うん。ーー泣いてた。ごめん、って」
「悪いのは大毅じゃないのに」
「ずっと手、握ってた」
「…先生、あのね？お願いがあってーー」
先生にしか頼めないこと。
「ーーいいの？」
「はい。お願いします」
"退院が決まっても、内緒にしてほしいの"
「これでええんか？」
身の回りから仕事関係まで、安田先輩が色々やってくれて
「はい。すみません、何から何まで」
「いやそれはええんやけど…
ホンマに、行ってしまうん？」
"外国に"
大毅が私をまだ好きでいてくれてると聞いて
尚更この気持ちは強くなって
「ーーもう、彼のそばに居れません」
「いたら、私も彼もめちゃくちゃになってしまうんです」
「好きだから」
「私は彼に会えません」
「…辛ないん？」
先輩は綺麗な顔をしかめる
「辛くなんてないです。彼は私の人生です。大毅に会えて幸せでした。」
出会えたことに後悔はなくて。幸せだった、ただその一言で。
「これ、もし会ったら渡してくれますか？」
みどり、ピンク。そして赤い封筒を先輩に差し出す
ずっと見守りつづけてくれた神山くんと
何も考えずに自分を犠牲にする私を心配してくれた小瀧くんと
…大好きな、大好きなあの人へ
「ーーほんっまにいつも勝手にどっか行くなぁ」
「…えっ？」
振り返れば、病室の扉に寄りかかる愛しい人の姿
「嫌な予感してさ。やっぱり勘は当たるもんやなぁ」
"もう、素直に生きることにした"
なんていう大毅の手は、私が握る飛行機のチケットを奪って
「ーー行くな、どこにも」
「俺のために犠牲にした30年のお礼をしたい」
「あと6年、俺にくれ。」
「したい事全てやろう」
「好きやねん。あの頃からずっと」
まるで、プロポーズかのような。
安田先輩はいつのまにかどこかに行っていて
「俺、Aと一緒におらんと毎日がつまらんねん」
「お願いや。もう俺から離れんな」
きつく抱きしめられた身体
ずっと欲しかった温もりが私を包んだ
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みこ(プロフ) - かみやまつしま♪さん» こちらもコメントありがとうございます！笑 (2019年3月19日 18時) (
レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
かみやまつしま♪(プロフ) - みんなの愛を感じて感動しました…！私ものんちゃんと�陲舛磴鵑了�が気になっていたので、続編嬉しいです！これからも応援してます！ (2019年3月19日 15時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - お気に入り登録して頂いてる皆様ありがとうございます。このお話の望sideのお話を作りました。 (2019年3月19日 9時) (レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！のんちゃん的には報われない立場で私も心苦しいかったです…笑次回作もぼちぼちストーリー書いてるので、公開した際にはよろしくお願いします！！！ (2019年3月4日 12時) (レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
あや - とてもステキなお話しでした！のんちゃんの努力を考えると締め付けられます…笑。次回も楽しみにしてます！ (2019年3月4日 7時) (レス) id: e30878addc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aaako
| 作成日時：2019年2月21日 23時
