第87話 後日談の夜1 ページ38
あの後、短刀達と鬼ごっこ(体力鬼並み)や隠れん坊(隠蔽すげぇ)などして遊びつくした。正直小夜は参加してくれないのかな、なんて思っていたけれど混じって遊んでたし、……此処ぞまさにザ・天国といった感じだった。
すごいねショタ、癒しの素晴らしき空間だった。
一応言っておくが、わたしは決してショタコンではない。
それからいつもの如く短刀達プラスおまけ(察して下さい)と共に夕餉を平らげ、あったかい風呂にも浸かりのびのびとしていれば夜更けになっていた。
月がよく見える屋根上へと登り、晴天だった為夜空の輝く星々を眺めていた。
あ「三日月だ」
堂々と三日月が浮かび、その美しさに魅入っていた。夜空を照らす月の光、現実で幻想的ななにかを思わせられる。
あ「綺麗、だなぁ」
三「あっはっは、褒められたなぁ」
あ「っ⁉」
背後から飄々とした詐欺ジジイの三日月宗近の声が聞こえた為、ばっと振り向き彼の登場に驚きを隠せなかった。
………嘘だろ、気配が全くなかった。
三「隣、いいか？」
あ「ど、どうぞ」
よいせと私の隣に腰をかけ、同じように夜空を眺める三日月さん。距離は離れ過ぎずくっつき過ぎずと言った所。鶯丸にこの距離を是非わかって貰いたいものだ(ガン見刀剣男士の話)
三「此処には慣れて来たか？」
あ「慣れましたね」
三「そうかそうか、それは良きことだ」
にこにこと微笑みながらも視線は互いに空へと向いている。
三「……其方の様な見習いが来てくれてよかった。俺達刀剣男士は、主から言霊を使われてはなにもできなくなる物。故に今まで主がして来たことをただ見て見ぬふりと言った事をしていた」
お爺ちゃん、いきなりシリアスかましてくるのはやめてくれ。心の中でそっとツッコミを入れる。
三「主も変わり、短刀やその他の刀達も変わり、良き方へと進んでいっている。全て見習いのお陰だ」
星空から私へと視線を向け、それに習い私も彼へと視線をやる。
三「この本丸の刀剣の代表として礼を言おう、本当に……ありがとうな」
あ「っ、」
只でさえ美しいひとなのに、極上の甘美で蕩けるような、そんな柔らかく甘い綺麗すぎる微笑みに思わず息を飲んでしまった。
どんなに綺麗なものを集めても、きっとこのひとには届かない。それくらい、魅入ってしまう程。
あ「……私は何も。ただ、あの子達が求めてきたから手を伸ばした。其れだけなんです」
短刀達は強い、私はただ助力しただけの事。
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十六夜 - えぇ、鶴丸落ちになりそうなんですが(汗)わたしは、三日月推しです！！！ (2018年5月17日 3時) (
レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 続きは、まだでしょうか？早く続きが読みたいです！！ (2018年3月30日 11時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - うぉぉぉ！！！すごく面白いです！！！今後の展開も楽しみです！ (2018年3月6日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
白紫乃(プロフ) - とっても好きなお話です！更新お待ちしております！ (2018年2月21日 20時) (レス) id: 43803e668e (このIDを非表示/違反報告)
霜月 - 鶴丸は、夢主が好きなんですね。でも、私としては三日月落ちがいいです！！三日月、大好きです！ (2018年1月14日 15時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミコ | 作成日時：2017年8月28日 12時
