第60話 副長刀、再び ページ11
あ「あ、の？」
鶴「……おい、和泉守」
まさかの私はスルーパターン。
兼「なんだ」
鶴「それは些か狡い質問、いや質問じゃなく願いだな。この娘の顔を拝んだところで、何があるっていうんだ？後からでもいくらでも確認できるはずだろう？」
兼「今じゃなきゃ駄目なんだ」
鶴「そうか……だが良い加減早く本丸に帰りたいんだ。こんな小娘に時間を取っているほど、俺達は暇じゃあ無いもんでね」
ギロッと私を睨みながら、握る手に力が加わる。
くそ、わざとやってるだろ此奴。痛いなオイ。
確かに私で時間を取っていることは確かだ。
ここはささっと済ませて、本丸に帰るべきだろう。
強く握られる手をばっと振り払い其の儘兼さん刀剣男士の元へと駆け寄る。勿論、あの白太刀が止めに入る事は予想済みの為、駆け寄る手前に後方に押した。
鶴「っ、おい！君‼」
奴が蹌踉ている隙に、私はひょっとこのお面を外し彼に微笑んだ。
面を外したことにより一層クリアに見える。
あの鬼方の、土方さんの愛刀の彼。
兼「……っっ、やっぱりっ…、」
あ「お久しぶりです、土方さんの愛刀」
兼「〜〜っっ、」
私の顔を見て大きく顔を歪め、彼の双眸から涙がボロボロと零れ落ちた。……泣くほどのものだったのか。
そんな呑気に思っている矢先にグイッと腕を掴まれ、掻き抱くように強く強く抱きしめられた。
鶴「いず、」
兼「逢いたかった‼‼」
ぎゅうううっと、まるで恋愛ドラマやラブコメストーリーの如く抱き締められる。兼さん刀剣男士……和泉守さんもイケメンの類だ。どうしよ、(なんか嫌な予感しかしなくて)ドキドキするんですけど！
あ「あ、の、」
兼「ずっと逢いたかった‼」
ちょ、強烈なハグ有難うございます。
しかし気づいて頂きたい、何でか殺気が増えた気がしてならんのですけど‼気づいて、マジで！
あ「あ、あああの和泉守様っ、」
兼「また逢えて嬉しい限りだっ……、そうだ！新選組の彼奴らにも報告しねぇとな‼」
顔を上げた彼はとても嬉しそうで、ようやく解放されるかと思いきやひょいと軽々と抱き抱えられてしまった。
兼「へへっ」
あ「あ、あのぅ、」
鶴「ちょっ、おい！いつまでくっつい……離れろ！」
燭「…ちょっと、妬けちゃうなぁ」
長「……三日月？」
三「………気に食わんな」
こうして任務を遂行した第一部隊は無事に本丸へと帰還し、他から訝しげに見られる程(ある意味)賑やかになっていたのは言うまでも無い。
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十六夜 - えぇ、鶴丸落ちになりそうなんですが(汗)わたしは、三日月推しです！！！ (2018年5月17日 3時) (
レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 続きは、まだでしょうか？早く続きが読みたいです！！ (2018年3月30日 11時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - うぉぉぉ！！！すごく面白いです！！！今後の展開も楽しみです！ (2018年3月6日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
白紫乃(プロフ) - とっても好きなお話です！更新お待ちしております！ (2018年2月21日 20時) (レス) id: 43803e668e (このIDを非表示/違反報告)
霜月 - 鶴丸は、夢主が好きなんですね。でも、私としては三日月落ちがいいです！！三日月、大好きです！ (2018年1月14日 15時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミコ | 作成日時：2017年8月28日 12時
