. ページ15
電話を切ってポケットになおす
トイレの姿鏡で見る自分
背も高くて結構どんな服でも似合う
顔もスカウトされるくらいやし髪型にも気を使ってる
でもそれ以外に武器がない
Jo「あかんな」
でもそんな数日で仲良くなるって難しい
ジャッキーは一体どうしてたんやろう
席に戻ってくるとビールが置いてあるから一口つける
これ以上話しかけると怪しまれそう
一旦引くか
コロッケを2口で食べてビールを飲み干す
河「はやっ」
ラッキーなことに向こうから喋りかけてくれたって感じではないけど反応があったからそれをなんとか繋げる
Jo「あはは、俺すごい大食いなんですよ」
河「そうなんですか、細いのに」
とりあえずなんとか仕事の話に繋げよう
Jo「いや、すぐ太るタイプですよ?バーで働いてるからつまみ食いとかしてすぐ太ってまうし」
河「そうなんですか、でも顔整ってはるし女の人めっちゃ来そうですね」
お酒とか雰囲気のせいもあるやろうけど意外と気さくに話せる
ちょっと赤らんだ顔からしてまあまあ酔ってるみたいやし
Jo「まぁちょこちょこ、仕事なにしてはるんですか?」
河「えーっとねぇ、コールセンターで働いてます」
詐欺の電話をコールセンターね
さすが詐欺師、言い換えがうまい
Jo「へぇー、コールセンター、クレームとか大変そうじゃないですか?」
河「いや、どっちかいうとセールスの方なんで、それに運営側やし」
Jo「そこで働いてる人に言うのもなんですけどああいうのってどうやって断ればいいんですかね」
河「ガチャ切りが1番ですよ、さすがに切られて2回目かけようと思わんし、でも日本人は見ず知らずの電話の相手にも気ぃ使う人が多いんでちょろいですよ」
Jo「俺も聞いてしまうわ、電話番号とか一体どこから手に入れてるんですか?」
河「あんま言えることではないですけどそういう業者がいるんでそっから買ってます」
Jo「あぁ、やっぱそうなんですね」
河「なんか頼まないんですか?」
コロッケもビールもないのに自分が喋り続けてたことに気づいた
Jo「じゃあもう一個コロッケでも」
店員さんを捕まえてお代わりをもらう
にしても思ったよりうまくいってる
しばらく仕事の話やら愚痴やらを聞いてると店も混んできた
河「あの人可愛いですね」
Jo「ん?」
振り向くとスーツ姿の綺麗めな小柄な女の人がおって少しガッカリした
なんでガッカリ?
Jo「ほんまですね」
『可愛い』でおるはずもないジャッキーのことを思い浮かべてしまった
77人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マコロイド(プロフ) - 大変でしたね。私も一度スマホを洗濯したことあります。気長待ってますので早くどうにかなることを願ってます。 (2017年10月12日 13時) (レス) id: b53cbbebf0 (このIDを非表示/違反報告)
M M(プロフ) - 続きです。すみません。更新楽しみにして待っていますので、無理なさいませんように。 (2017年10月12日 11時) (レス) id: 7f92a7d215 (このIDを非表示/違反報告)
M M(プロフ) - あら〜 それは大変ですね (2017年10月12日 11時) (レス) id: 7f92a7d215 (このIDを非表示/違反報告)
pine(プロフ) - 一次創作ではないですよね?フラグ外してください (2017年9月12日 23時) (レス) id: 3bc5a1844b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コーヒー豆雛子 | 作成日時:2017年9月12日 19時