『今から恋、始めます』 (ページ1)

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今日も今日とてページ1

Aside

私の目の前に居る人

壱「でさｯ、その時陣さんが〜笑笑笑」

毎回顔を合わせる度私をとっ捕まえて、こういった他愛の無い話を繰り広げる人

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最初の方は暇なのかと思ったが、全くそうでも無い癖に私を見つければ愛くるしい笑顔を振り撒きながら話しかけてくる為無下に断れない

壱「んでな、やっぱり俺

Aちゃんのこと大好きなやなぁって思って

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……………………俺と付き合えへん？」

「付き合わないです」ｷｯﾊﾟﾘ

壱「えー、今絶対いけるノリやったやん」

「どこがですか？それに会う度毎回言ってますよね？それ」

目の前にあるオレンジジュースを飲みながら、話し相手に悪態をつく

壱「だって事実やし

俺も軽はずみに告白なんかせんとこうと思ってんねんで？

でもさ、毎回会う度に『あーAちゃん可愛いなぁ』『付き合いたいな〜』『よし、今がチャンスやｯ』ってなるやん？」

「…………ならないですよ。

何回言われても変わらないです。それにそろそろ帰ります」

相手のアプローチも気に求めず、帰る為に身支度をすれば

壱「そっか〜

んじゃ、家まで送って帰る」

「良いですよ、夜でもないんですし一人で帰れます」

壱「こんな可愛い子一人で帰らすとか出来ひんわ

ほら、行こ

Aちゃん」

そう言ってスっと手を差し出してくれるのだが、私はその手を見なかった事にし歩き出す

壱「今日も手も繋いでくれへんの？寂しいなぁ」

「恋人でも無いんですから普通繋がないですよ

あ、さっきのお会計ありがとうございます。また私の居ない間に済ませて…………」

壱「あのくらい良いって。気にしやんといて

まぁどうしても気にするなら家に上げてくれたら嬉しいなぁー」ﾁﾗｯ

「それとこれとは別じゃ無いですか

なら、お金払います」

壱「ウソウソ、冗談やって笑笑

可愛いAちゃんと2人でデート出来てんからそのくらい払わせて」

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(今の流れに任せてデートとか言いましたよね？)

壱(えっ？違うん？？？？)

(違いますよ。気持ち悪い)