鹿さんと蜘蛛さん ページ47
美「紹介するわな！こちらの鹿の被り物をしているのが断罪狩人のベインはん！」
そう言うとベインさんは私なんかにぺこりとお辞儀をした。
美「ベインはんはちょーっとシャイでなぁ、無口やけど根はいい人やから安心してよ！」
話せないわけではないらしい。
美「んで、こっちの蜘蛛みたいな子が結魂者ことヴィオレッタはん！」
ｳﾞ「よ、よろしくお願いしますね…！A…ちゃん…！」
おずおずとしながらヴィオレッタさんは私の両手を手で(？)掴んでそう行ってきた。
『精神異常者、Aと申します…！よろしくお願いしますね、ベインさん、ヴィオレッタさん！』
悪い人はここにはいない。
昨日少しそう思った私は少しだけ元気の良い挨拶ができたと思う。
ベインさんとヴィオレッタさんは顔が見えないから表情が分からないけれど、それでも私の今の挨拶で機嫌を損ねたようには見えなかったためホッとした。
ｳﾞ「あ、ああ。そ、そーだ…！」
挨拶が終わるとヴィオレッタさんが何かを思い出したかのように自身をおおっている布の中をガサゴソとしだした。
行動の意図が読めず、ヴィオレッタさんのゴソゴソとしている布を眺めているとやがて布の中からヴィオレッタさんが何かを取り出した。
それは子供の私の気を引くのにはちょうど良い代物だった。
ｳﾞ「み、みっちゃんから…まだ子供のサバイバーさん、って聞いたから……………つ、作ってみたんだけど………貰って、くれます、か…………？」
それは黒猫のぬいぐるみだった。
黄色い目と青い目をした首の赤いリボンがかわいい黒猫のぬいぐるみ。
『か、可愛い………！』
興奮のあまり私は敬語を使うことを忘れてそう言葉を発してしまった。
直ぐに気づいて口を抑えてすみません、と謝罪した。
『とても…とても嬉しいです！こんな可愛いぬいぐるみさん初めて見て………ほ、本当に貰ってもいいんですか…？』
そう言うとヴィオレッタさんが本当に！？、と先程とは打ってかわるほどの大きな声でそう言った。
ｳﾞ「や………やったよみっちゃ〜ん！！！」
美「よかったなぁお嬢〜！」
…どうやら先程ヴィオレッタさんの話の中ででてきたみっちゃんという人物は美智子さんのことだったらしい。
ぬいぐるみを貰って私は美智子さんたちと別れてまたお散歩をしていた。
お屋敷の中は大きくてどこを歩いても景色が変わるみたいで、飽きない。
そんなことを考えながら歩いていると突然自身の体が浮遊感に襲われ、視界がぐるりと切り替わった。
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M(プロフ) - ぐうたら猫さん» 報告ありがとうございます！最近更新してないのに読書して下さりありがとうございます！！！修正しておきますね (2019年7月6日 0時) (
レス) id: 07364ca25c (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - ニャッスニャッス！誤字があったのでご報告に来ました。 祭司と占い師の中間、ハスターsideの台詞で信仰が進行になってました！ (2019年6月14日 1時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - コメント再度ありがとうございます！！！こちらこそ美味しいネタ提供ありがとうございました！！！！！ごちそうさまです！！！！！ (2018年12月25日 20時) (レス) id: 5e16966fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - 美智子姐さんとヴィオレッタ嬢との絡み、めっさ可愛いです♪ バル爺ちゃんとの関係最高っした！ (2018年12月22日 10時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ぐうたら猫さん» コメントありがとうございます！！！！じぃじと孫娘！？………良い関係だ……………。そのように書かせて頂きますね！ (2018年12月2日 16時) (レス) id: 5e16966fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2018年10月13日 1時
