くせもの。 ページ36
『…それは…どういうこと、でしょうか…？』
目の前の人にそう聞いた。
冷や汗が止まらない。
緊張した空気に嫌気がさしたのか、先程の猫ちゃんはどこかへと立ち去っていくのが視界の隅で見えた。
？「…お前は…何か、悩みがあるのか？」
随分と長い時間、静寂が訪れていた。
その間、私はその人に両肩に手を置かれたままずっとその人の瞳らしき場所を見つめていた。
悩み…………無い、と言えば嘘になる。
『…はい。』
悩み、というよりも罪。
その罪は、消えない。
許されることはない。
きっと今の私は重々しい空気を漂わせているのだろう。
ダメだなぁ、もっと上手く笑えるようにならないと。
もっと上手く大人の機嫌を取れるようにならないと。
答えて数秒、目の前の梟の人は両肩から手を離して、両手で私の手を握った。
『…………え、ええと、どうかしましたか…？』
手を握られた意味がわからず相手の目元を見ながら確認する。
イ「俺はイライ、という者だ。赤毛の長い髪の毛の女がフィオナ。」
『は、はぁ………わ、私はA・ロゼータと申します。』
急な自己紹介に戸惑いつつ、そう返した。
何故自己紹介を？
戸惑いながらもそれでも相手の顔を見つめていると、疑問の念が伝わったのかイライさんが語りだした。
イ「お前は…エマ・ウッズよりも深い闇を抱えているように見える。」
やみ、とはなんだろう？
そんなことを思いつつ話を聞き続けた。
イ「単刀直入に言おう。…ハスター様を信仰しないか？」
『…しんこー、とは何でしょうか？』
普通に気になったことを聞いていると突然私とイライさんの間に触手が生えた。
ハ「イライ！！！我もう信者いらないから！！！大丈夫だから！！！！」
何か必死になってハスターさんはイライさんを止めていた。
触手でイライさんをぐるぐる巻きにしながら。
イ「そんなッ…んッ！………ハ、スター様…は、激しいです…………ッ」
顔を赤くしながらそう言うイライさん。
正直今がどんな状況なのか私は理解が出来なかった。
ハ「誤解を招き、未成年の教育に悪いような反応をするでない！！！」
イライさんのその様子を見てハスターさんは焦っているようだった。
フ「Aさん…ハスター様は神様なのです！」
ハスターさんたちの方を見ていると、不意に声をかけられる。
振り向くと、フィオナさん？がこちらを向いていた。
『かみさま、ってなんですか？』
フ「神様はフィオナたちの願いを叶えてくれる方なのです！」
お願いを叶えてくれる…？
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M(プロフ) - ぐうたら猫さん» 報告ありがとうございます！最近更新してないのに読書して下さりありがとうございます！！！修正しておきますね (2019年7月6日 0時) (
レス) id: 07364ca25c (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - ニャッスニャッス！誤字があったのでご報告に来ました。 祭司と占い師の中間、ハスターsideの台詞で信仰が進行になってました！ (2019年6月14日 1時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - コメント再度ありがとうございます！！！こちらこそ美味しいネタ提供ありがとうございました！！！！！ごちそうさまです！！！！！ (2018年12月25日 20時) (レス) id: 5e16966fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - 美智子姐さんとヴィオレッタ嬢との絡み、めっさ可愛いです♪ バル爺ちゃんとの関係最高っした！ (2018年12月22日 10時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ぐうたら猫さん» コメントありがとうございます！！！！じぃじと孫娘！？………良い関係だ……………。そのように書かせて頂きますね！ (2018年12月2日 16時) (レス) id: 5e16966fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2018年10月13日 1時
