傭兵さん ページ17
2つの影が離れていくのを見届けてからロッカーの外へ出る。
このロッカーから注意を離してくれたウィリアムさんには感謝しなくちゃ…。
ウ[ハンターが近くにいる！]
ウィリアムさんの声が頭の中で響いた。
まぁあんなことをしたら狙いはつけられるよね…。
でも、私を助けてくれたんだし、応援ぐらいしようかな…。
この頭の中に響く声ってどうやって出すんだろ…？
うーん…頑張れって言いたい…。
貴[頑張れ！持ちこたえろ！]
そう思うとほぼ同じタイミングで頭の中で自分の声が響くのを感じた。
かなり、私の伝えようとしていた言葉よりもぶっきらぼうになっているけれど。
ね、念じれば伝わるの…？
なんてハイテクな…。
どこか遠くの方から「任せろぉ！！！！」なんていうウィリアムさんの声が聴こえた。
その瞬間、「ウッ！」とウィリアムさんが負傷したのであろう声が聴こえる。
…本当に大丈夫かな？
どこからかｶﾞﾁｬﾝ、と暗号機の解読が終了した音が聴こえる。
『…と！そうだ、暗号解読しないと。』
その音で今自身が本来やるべきであることを思い出す。
先程まで暗号解読をしていた暗号機の場所へ走って戻りだした。
暗号機を戻ると先程、それなりに進めておいたので暗号機はﾋﾟｰﾋﾟｰと鳴っているままだった。
ナ「A！手伝うぞ！」
遠くの方からナワーブさんが走ってくるのが見えた。
ここを2人で暗号解読して速く終わらせなくちゃ！
確か今はウィリアムさんがジョーカーさんの注意を引き付けてくれてる…はず。
だったらスタンガン使っても大丈夫だよね？
そう思い、腰についているそれを手に取って暗号機に当てる。
ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ!!!
やはり大きな音をたててしまった。
これぐらい大きな音がたてばハンターさんにも気づかれるはず…。
だから、速くここの暗号解読を終わらせて別のところに行かないと。
『ナワーブさん！お手伝いお願いしてもよろし…ナワーブさん？』
先程ナワーブさんがいた方を見るとナワーブさんが頭を抑えてしゃがみ、震えていた。
『ナワーブさん！？大丈夫ですか！？』
ナワーブさんへ近づき、震えているナワーブさんの顔を覗く。
その顔は、何かに酷く怯える顔をしていた。
ナ「ｳｯ…ﾌｯ、ｳｳｯ…。」
それは呼吸を上手く促さないほどにナワーブさんを覆い尽くしていた。
『ナ、ナワーブさん…！ゆっくり、息をして下さい！す、吸って…吐いて…吸って…。』
しゃがみこんだままのナワーブさんの背を撫でながらそう言う。
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M(プロフ) - ぐうたら猫さん» 報告ありがとうございます！最近更新してないのに読書して下さりありがとうございます！！！修正しておきますね (2019年7月6日 0時) (
レス) id: 07364ca25c (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - ニャッスニャッス！誤字があったのでご報告に来ました。 祭司と占い師の中間、ハスターsideの台詞で信仰が進行になってました！ (2019年6月14日 1時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - コメント再度ありがとうございます！！！こちらこそ美味しいネタ提供ありがとうございました！！！！！ごちそうさまです！！！！！ (2018年12月25日 20時) (レス) id: 5e16966fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - 美智子姐さんとヴィオレッタ嬢との絡み、めっさ可愛いです♪ バル爺ちゃんとの関係最高っした！ (2018年12月22日 10時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ぐうたら猫さん» コメントありがとうございます！！！！じぃじと孫娘！？………良い関係だ……………。そのように書かせて頂きますね！ (2018年12月2日 16時) (レス) id: 5e16966fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2018年10月13日 1時
