酸化した舞台から飛び降ります。【A3!】

まさに前途多難 ページ39

いづみ｢はいはい、そこまで！椋くんの意見も一理あるので、リーダーは天馬くんに任せます｣

天馬｢当然だ｣

幸｢えー｣


天馬がリーダーに決まった瞬間、幸はすぐさま不満の声を漏らした。まぁ、そうなるのも分からなくはないけど。


『ただし、天馬はリーダーにふさわしい行動をとるように心がけること』

天馬｢言われる間でもない。オレは生まれついてのリーダーといってもいいくらいのーー｣

幸｢そういうところを直せって言われてるんだよ｣

天馬｢何？お前にそんなことを言われる筋合いはない！｣

幸｢はああ？Aもそう思うよね？｣

『……まぁ、うん』

天馬｢なっ！Aまで……！！｣


リーダーになることで、チームワークの大切さを学んでくれるといいんだけどね……。

一人芝居なら、チームワークも要らない。でも、これは違う。夏組としての、旗揚げ公演。役同士のかけあいに関しては、チームワークがあるかないかで上手さが決まると言っても過言じゃない。


幸｢だからポンコツだって言ってんの｣

天馬｢オレのどこがどうポンコツだ！｣

幸｢総合的に｣

『幸、遂になげやりに……』

幸｢相手するの疲れるから｣

天馬｢なんだと！？｣


まさに前途多難だなぁ…。ここからどうするか、見物だけどね。

結局のところ、最後に皆が笑ってカーテンコールを終えたら満足かな。

夏組のテイスト＝脳天気なコメディ→←リーダー決め

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