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つかさくん。 ページ16

『オレの所有権』





細々した両手首を上で合わせて、赤いリボンで結ぶ。ぐっすり寝たカタカナの姿は『ムボービ』って言葉がお似合い。

りんご色に染まった頬に手を添えて唇を触れさせてからちょっとだけ舌とか出しちゃったりして舐める。そーするとぴくりっ、て動いたりしていい反応してくれるのもスキ。




「はやく、起きてネ」



とんとんって、桃色の唇に人差し指で触って撫でながらそう言った。





_____



手早く願いを叶えてちょっと気分が良くなったままカタカナのいる空き教室に帰って勢いよく扉を開けると微かな悲鳴が聞こえた。




「あれっ、起きたノー?」




結ばれてるリボンを何とか解こうと手首を動かしながらも、怯えたようにオレを見るカタカナの姿はなんとも可愛くてつい笑みがこぼれる。




「だ、…誰ですか」

「オレー?つかさ、っていうんだよ。
ねぇ、カタカナ。オレから逃げられるって思わないでね」





お世辞にも血色がいいとは言えないその肌は陶器みたいで、触れたら崩れちゃいそーだった。

思わず好奇心がうずいて、頬に触れた。





「ありゃ、やっぱり崩れないかァ」

「く、崩れない…?」

「ウン。カタカナのほっぺ、ガラスみたいだからさ!」




やわらかい。
崩れもしないし溶けもしない、そんなほっぺだった。




「あの、これ、」

「ンー?」

「解いてください」




ぱちぱち、数回瞬きしてくふふと笑う。




「お、ばーか、サン?
オレがなんのためにカタカナのコトを此処に連れてきてこんなことしたか、分かんないノ?」




前から抱きしめて首元辺りにスリスリと頬を擦り合わせる。

唇が触れる度に身体が固まって硬くなっちゃうの、かーわい。




「……それと、オレの名前教えたよネ?」




目の前にある白い首筋に噛み付く。

血が出てきそうだった。
薄皮なんてすぐに歯が貫通しちゃって赤い血が滴るんじゃないかって考えてたけどニンゲンの身体はそんなヤワじゃないんだって知らされた。




「あはっ、歯型ついちゃったァ〜」



楽しい楽しい。
オレに怯えてるカタカナがかわいくてしょうがない。




「っ、……つかさ、くん」

「なぁに?」

「ほ、解いてください」




涙目でオレを見つめるカタカナ。
声も心なしか震えてる。加虐心が煽られるだけ、ナンダケド。





「イーよ。
でも、逃げないでね。オレのお姫様(オヒイサン)

源くん。→←▼



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ろい(プロフ) - さくらさん» ありがたい言葉です!すっごく嬉しいです、これからも更新頑張ります!! (2020年3月10日 23時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 長々と書いてしまいそうなのでまとめて、文章が凄い好きです!更新頑張ってください! (2020年2月29日 23時) (レス) id: f3613561c3 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - みわさん» 司くんを書くといつもこうなっちゃいます……、、完全に私好みです、すいません (2020年2月17日 1時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 月ヶ瀬@猫さん» コメントありがとうございます!頑張りますー! (2020年2月17日 1時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
みわ - 司くんえちえちですね、、すきです (2020年2月16日 22時) (レス) id: 5664b5d869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろい | 作成日時:2020年2月15日 20時

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