２１．がんばらない ページ29
．
「モテるんだなぁ、白鷺」
「…………」
ニコリとこれまた眩しい笑顔の瀬見さん。
それを見て見ぬふりして素知らぬ顔をしつつも、肩よりほんの少し長い髪を手ぐしでといて口を開いた。
「モテるとかモテないとか興味ないデス、…めんどくさいし」
恋愛は何かの弊害にしかならない、気がする。
あくまで個人的な意見だけど。
＿＿＿＿＿
お弁当タイムは終わって、教室に帰ると何やら女子がやけに騒がしくて。
「…どしたの、山田」
「あっ、白鷺！」
近くにいた山田に声をかけるとスマホの画面を見せてきた。
それを見て目線を逸らす。
「…ふぅん」
「興味無さげな反応だなぁ。
ま、白鷺はこういうの興味無いか〜」
「そーね」
話題はどうやら最近人気の俳優の話。
連ドラが決まったとか、いつも見てるテレビに出演するとか。
…イケメンに興味が無いというか、あんまりテレビ見ないからなんだろうけど。
「？？
お〜い、白布クン？」
「……悪い、ぼーっとしてた」
前に座る白布がやけにボーッとしてる。
顔を覗き込むとほんの少しだけ目を見開いて頬杖をついた。
「どしたの、珍しいね」
「何が？」
「そんなに魂抜けたみたいな顔してるの」
「……白鷺が変わったと思っただけ」
心底驚く。
1年の時はクラスが別のはずだし、知り合ったのは2年になってから。
「……前世？」
「頭打ったか？」
「いや」
はあ、と短い溜息をはいた後に白布と同じように頬杖をついて目の前の人物を見つめる。
「何してんの」
「考えてる」
「何を」
「会ったことあるかなあって」
私の発言により目を見開いた白布は口元を押さえて笑って急にデコピンをしてきた。
「山田〜」
「はいはい、何って……仲良いねぇ」
「……。
白布クンがいじめてきた」
そう言うとニヤニヤと白布を見る山田。
…これ、お昼前にも似たような現象があったような、なかったような。
「覚えとけよ、白鷺」
「山田は？」
「……」
なんで私だけ。…川西もこんな気持ちだったのか、納得。
とりあえずガッツポーズしてる山田の足を軽く蹴って机に突っ伏した。
「ちょっ、白鷺痛い！」
「知らない」
「白布くん、娘さんが反抗期だよ」
「山田さん、俺はこいつを育てた覚えないんだけど」
2人とも漫才好きだね。
▼
山田さん。
白鷺ちゃん、白布くんと同じクラスの生徒会役員。
部活は運動部、白鷺ちゃんとは1年生から同じクラスらしい(？)。
．
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…？？（すっとぼけ顔）コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年6月24日 21時) (
レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…？あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い！更新頑張ってください！ (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります（真顔）。応援ありがとうございます！ (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え？夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう！！自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね！！更新頑張ります！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2019年3月8日 22時
