２０．がんばらない ページ28
．
お昼、屋上なうのお時間です。
男バレのスタメン＋マネージャーとなると結構注目を集めるようで。
歩いているだけで見られる見られる。だから私は終始川西の後ろに隠れて歩いた。白布が横にいるから結局は目立つんだけど。
「Aチャン〜」
「……白布、横」
手招きしてくる天童さんを無視して白布の横に座る。ほぼ輪に近い状態で皆が座ると牛島さんが口を開いた。
「白鷺は聞いていると思うが…合宿の話だ」
どうやら毎年この時期に合宿はしているらしい。でも今回一味違うのは大学生と、ではなく同じ高校生とってこと。
「若利クン、どの高校がウチに挑んでくるノ〜？」
「烏野、青城、音駒、梟谷。今のところはこの4校しか聞かされていない。
もしかしたら例外なく増える可能性もある、とは伝えられた」
4校合わせると30人は確実って考えた方がいいかな。となると、マネージャー業務も増える……キッつい。
「コーチからプリントを預かっている、見てくれ」
プリントが配られて見てみるとそこには集合時間、場所等がきっちり記載されていた。
わ、時間はやい。
「…白鷺は実家だから現地集合ってことか」
「うん、そう」
白布の問いに答えると驚きの声が一斉に聞こえる。……私、1回も言ってなかったっけ。
「Aさん、ここが地元じゃないんですね！」
「シティガールってやつだネ！」
よく吠えることで。
宥めるのもめんどくさくなってきたから、半ば放置状態。
そそくさと食べ終わって片付けをしてあくびをひとつ。
「……次、なんだっけ」
「数学」
眠くなるやつだ。
当てられる確率は低いけど寝るわけにはいかない。
「あっ、Aチャン！」
「……なに、デスか」
危ない危ない。
白布とか川西に返す言葉になりかけた。
目を擦りながらニコニコと気味の悪い笑顔を浮かべた天童さんに渋々、言葉を返した。
「俺ね、コクハクされちゃったんダヨ！」
「で？」
「辛辣すぎィ！」
天童さんが告白されようがはっきり言ってどうでもいい。まあ強いて言うなら趣味悪い、かな。
「あー…白鷺は告白とかされるのか？」
「されな、」
「されてるだろ」
瀬見さんの問い掛けに答えようとしたらそれを遮って白布が答えた。
……本人はされないって言ってるからされないで良くない？？
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 743人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…？？（すっとぼけ顔）コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年6月24日 21時) (
レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…？あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い！更新頑張ってください！ (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります（真顔）。応援ありがとうございます！ (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え？夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう！！自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね！！更新頑張ります！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろい
| 作成日時：2019年3月8日 22時
