【番外編】 ページ14
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「………」
「………」
お昼。いつもと同様に白布と川西と昼食を食べようとした。唐突に目の前に差し出されたのはポッキー。
「本当なら手出したいところだけど」
「おい」
川西の言葉にすぐさま反応したのは白布。
…逆に割といつもの川西だったから安心した。いや、いつもよりひどいかも。
「バレンタインの純粋な川西はいずこへ…」
「太一に純粋も何も無いだろ」
「あぁ、そうだった」
ひどいとか言ってる川西だけど、表情は相変わらず。
「………」
「白鷺?」
「1番お返しが怖いのは3年生だけど」
主に天童さんが怖い。あの人ごときで怖いとか思うのも癪だけど。
「まず牛島さんにバレンタインとホワイトデーって概念がなさそう」
「…たしかに」
「……」
川西が呟いた。対して白布は牛島さん信者のため認めたくはないらしい。
_____
「ニコニコしないでくれる、気持ち悪いデス」
「Aチャン辛辣!!」
「というか前半の言葉敬語じゃなかったしっ!」なんてうるさい天童さんを無視して、瀬見さんと大平さん、牛島さんの元へと向かう。
「ん、ありがとなマネージャー」
「これからもよろしく」
「いつもありがとう」
「これお返しだ!」
感謝の言葉を言われ、思わず頬が緩む。
瀬見さんからはキャラメル、大平さんと山形さんからはマドレーヌ、牛島さんからはマカロンを貰い、各々の気持ちを感じた。
最後は……天童さん。
はっきり言って貰うつもりであげたわけじゃないから別にいらないんだけど。
「ホワイトデーは俺と一緒にチョコ食べるって約束したよネ!?」
「??
したっけ…?」
「したカラネ!」
珍しくムスリと不貞腐れている天童さん。でも急に嬉々とした表情で私にポッキーを渡した。
「俺と一緒にポッキーゲームしちゃう?」
「太一と思考回路が一緒なので却下です天童さん」
私が返答を返す前に答えたのは白布。しかも真顔で抑揚のない声をノンブレスで言い切った。
「……まま」
「ちがう」
「しらぶまま」
「こんな子いらねぇ」
割と本気だったんだけどなぁ。
なんて呟きながらもトマトジュースを口に含んだ。
後日。白布が面倒くさそうなどこか嬉しそうな表情をしながらもいつもより私のお世話をしてくれた。
「賢二郎、満更でもなかったねェ」
「別にそんなことないですけど。とりあえず
「ノリノリジャン!?」
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…??(すっとぼけ顔)コメントありがとうございます、更新頑張ります! (2020年6月24日 21時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…?あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い!更新頑張ってください! (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります(真顔)。応援ありがとうございます! (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え?夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます! (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう!!自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね!!更新頑張ります! (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろい | 作成日時:2019年3月8日 22時