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『えっ、今なんて.......』
「だから.....そろそろ付き合ってもいいんじゃねぇかって、」
同じこと2回も言わせんな、笑
そう言って笑って見せる。
『誰と.....誰が、？』
「俺とA以外誰がいんだよ笑」
え、嘘.......
だって、え、？
なかなか頭が追いつかないでいるAを見て思わず笑みがこぼれる。
「俺じゃ嫌？」
返事なんてわかりきってるのにわざわざ言葉にさせるなんて俺も性格悪いな？
『嫌なわけ、っ...！
樹くんじゃないと嫌だ......！』
「ん、笑
じゃあ、今からAは俺の女ね。」
『えっ、あ、うん.....っ！』
そう言って幸せそうに笑うAの笑顔を俺は一生忘れないと思う。
・
「じゃあ、そろそろ戻るか」
時計を見ると1時間ほどここで話していたことに気づいた。
『えぇ....』
腰を上げて、そう告げるも不満そうにその場を動かないA。
「んだよ笑
別に一生の別れでもねぇんだから」
ほら、
そう言って手を出すと、嬉しそうにこの手を取った。
・
あの後、クラスで打ち上げがあると言うAとは後でまた会うか、
と言う約束を取り付けすぐに別れた。
北斗にでも報告に行くか。
なんて思いながら学校を後にしようとした俺だったけど、
目の前から歩いてくる人物に思わず足を止めた。
「......あ、さっきの」
そんな俺の存在に気づいたそいつは、怪訝そうに口を開いた。
「え？なんで俺のことしってんの？」
俺は、Aのファーストキスを奪ったこいつのことは忘れるわけねぇけどなんでこいつが知ってるわけさ。
「まぁ....Aと抱き合ってるところ見たんで...」
「あなたがあの樹くんなんですね。」
「あのって？」
「A、口開けば樹くん樹くんばっか言ってるんですよ。普段から」
「へぇ....？」
意外なとこからの朗報に思わず口が緩む。
そんな俺をよそに1人口を止めないこいつ。
「俺、Aの事好きなんすよ。
今日のは流石にやり過ぎたって思ってますけど、でも.....」
「ストップ」
黙って聞いてりゃ言いたい放題。
でもじゃねぇよ、笑
「あ、悪いけど。諦めてくんね？」
「なんであなたにそんな事...」
「Aね。
俺の女になったの。
だから次、手出したら....な？」
ぴしゃりと言い張ると、観念したように去った奴。
同じ時を過ごす時間が少ない俺にはこれくらいしかできないんだよ。
悪いな、王子様くん。
Aの王子様はガラじゃねぇけど俺ってわけよ。
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ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» 伏線引いてたつもりですけど勘ぐられなくてよかったです！！笑 (2019年9月26日 21時) (
レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» 目、白黒させてます...(笑)高地より衝撃的...!! (2019年9月26日 20時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» びっくりですよね笑 コメントありがとうございます！ (2019年9月23日 14時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» こーちに奥さんと娘さんがいたとは...(笑) (2019年9月23日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
青炎神狐白 - 物語が進みすごくおもしろいです！この後の展開が待ち遠しいです(^^)楽しみに待ってます！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: 8b8abbcbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ
| 作成日時：2019年8月17日 1時
