31 ページ31
・
慎「いやーーよかったねぇ！」
「まぁね」
慎「キスシーンも良かったし！！！んじゃ、俺〜後輩んとこ行くわ！」
「おう」
後輩のところに行くという慎太郎と別れを告げ、行き先に迷う。
Aの活躍で大成功を収めた白雪姫。
会いに行きたい気もするが、主役に挨拶できる時間などあるのか？
だけど、一言..
頑張ったな、くらい言ってもいいんじゃないか？と事前に聞いたAのクラスへと向かった。
・
たどり着いたクラスの前にはたくさんの人だかり。
聞こえてくるのはAへの賞賛の声。
あー、やっぱ入る隙ねぇな....
クラスメイトに囲まれてにこやかに笑う姿が目に入り、踵を返そうとした時だった。
Aと目があったのは...
『樹、くん...！』
俺の存在に気づいた途端、みるみるうちに大きな瞳が涙が溢れていく。
「A...？」
小さく名前を呼べば、周りなんて気にすることもなく俺の胸へと飛び込んできた。
『樹く、わたし、私ねっ、？』
嗚咽をあげ涙するせいで、言葉がうまく発せていない。
さっきまでにこやかに笑っていたAだったからか、
周りを囲むクラスメイトであろうひとたちも何事かと唖然とした様子。
なんでか知らないけど、俺の前では素直になっちゃうA。
我慢されるより断然いいんだけどさ。
「向こう、行こ。」
いつのまにかさっきより増えたギャラリーに、マズイと気づき声をかける。
『ん、...』
被っていた帽子を、Aにかぶせてからその場を離れた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 776人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» 伏線引いてたつもりですけど勘ぐられなくてよかったです！！笑 (2019年9月26日 21時) (
レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» 目、白黒させてます...(笑)高地より衝撃的...!! (2019年9月26日 20時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» びっくりですよね笑 コメントありがとうございます！ (2019年9月23日 14時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» こーちに奥さんと娘さんがいたとは...(笑) (2019年9月23日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
青炎神狐白 - 物語が進みすごくおもしろいです！この後の展開が待ち遠しいです(^^)楽しみに待ってます！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: 8b8abbcbb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミナ
| 作成日時：2019年8月17日 1時
