迷子 TH side 4 ページ22
JM「そういえば道に迷ったなら連絡してくださいよ。スマホ持ってるんですから。」
ジミナがヒョンの手を引きながら言う。ほんとにその通りだ。
YJ「スマホ?僕スマホ楽屋だと思うけど…？」
もしかしてこのヒョン自分がスマホを持っていることに気づいてないの?
「なにいってるんですか?ポケットに入ってるじゃないですか。」
YJ「あっ、本当だ。」
ヒョン…。僕は脱力した。携帯を携帯してたのに携帯してることに気づいてないなんて！
JM「っ〜ヒョン！心配したんですからね?!楽屋に戻ったらお説教です！」
ジミナすごい心配してたもんなー。そりゃ怒るよね。
YJ「あはは。ごめんね、ジミナー。そんなに怒らないでよ。今度ジミナが好きなもの何でも作ってあげるからさ。」
JM「本当ですか!じゃあ、許してあげないこともないですよ。」
ジミナ…、嬉しいのはわかるけど表情管理できてないよ。
YJ「ふふ。ありがとう、ジミナ。」
てかなにしれっとご飯作ってもらうことになってるの⁉︎ずるいよ！
「あっ、ジミナずるい！僕にも作ってくださいヒョン!」
対抗するようにヒョンの手を握ってぶらぶらと振り、ヒョンの目を見てお願いする。
YJ「もちろん。ヒョンがいっぱいおいしいもの作ってあげるね！」
わぁい！やったね！ヒョンの手料理だ！ヒョンの料理はお店に出せると思うくらいおいしい。ジミナと2人で喜んでいるとヒョンが僕たち2人に向き合ってくる。
YJ「… 2人とも探しに来てくれてありがとう。」
JM・TH「えへへ」
その言葉を聞けてその笑顔を見れたただけで僕はもう満足だ。ヒョンがいなくなったと思うと心臓がヒュンってなるから。
まあ、ただの迷子なんだけどね。方向音痴って治らないのかな?
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作者名：ミキ | 作成日時：2021年10月26日 9時
