失敗しても貴方は。［Yusuke］〈短編〉 ページ30
『ただいま〜…』
仕事からの帰り。家に入る時はなるべく静かに入るようにしている。理由は簡単。私の同棲中の彼氏、悠佑は歌い手をやっていて、いつも私が帰る時間には、録音やら歌枠やらをしているので、邪魔にならないようにしているのだ。
彼がいつも使っている部屋は玄関からリビングへ続く廊下の、玄関のすぐ近くにある。つまり私が静かにしていればいいのは、リビングに着くまで。
ガチャと音を立ててリビングへ入り静かにしようと、気を張っていたがふぅと息を吐き出すと共に、ほぐれる。
そして後ろからガチャという音がし、驚き振り返ると悠くんが居た。
『ゆ、悠くん⁉え、今日録音とかいいの？歌枠もない？』
悠佑「A…今日何の日か気づいとらんの？」
『え…？今日は…1月10日…1月10日…⁉悠くんの誕生日⁉』
悠佑「そう！今日俺の誕生日。」
『あ、あ、え…』
忘れてた…ってわけじゃないんだけど、誕生日プレゼント…用意してない…！やばい…！
悠佑「A。誕生日プレゼントないやろ？」
『え、なんで分かって…』
は！しまった！自らプレゼントが無いことを明かしてしまった！
悠佑「そんなんAの顔見とったらわかるで。」
そう言いながらクスクスと笑う悠くん。どうやら怒ってるわけでは無いみたいだけど…。
『ごめん…本っ当にごめん！私、最低な彼女だよね…』
彼氏の誕生日プレゼントの用意の1つも出来ない…彼女失格だなあ…
悠佑「A。俺こそごめんな。いつも構ってあげられんくて。俺、知っとるよ。Aが溜め込んどること。」
そう言って悠くんは私の事を抱きしめた。
悠佑「俺ら学生の時から付き合っとるやん。A、学生の時は今よりもっと甘えたやった。でも最近は俺の活動を優先して、甘えるのも、やりたいことも言いたいことも、我慢しとるんやろ？」
そう言われて何も言い返せなかった。間違ってなかったから。本当はもっと甘えたいし、好きって言って欲しいし、今みたいにギュッてして欲しい。
『ん…うん…私悠くんにもっと甘えたかった…好きってたくさん言って欲しい…』
悠佑「せやろ？ごめんな。いつも…」
『っ悠くんはいいの。私はダメだよ…誕生日って、1年に1回しかないのに…本当、彼女失格だよね…』
そう言って俯くと悠くんの大きな手が頭に乗せられたのが分かった。
『え…？悠くn「彼女失格ちゃうで。」…』
悠くんは私の顔を手でグイッと上げると私の目を見て言ったり
失敗しても貴方は。2［Yusuke］〈短編〉→←好きって言ってみた！〈反応集〉付き合ってるver
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「irxs」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Luna@スランプ気味(プロフ) - チエリー・ルミさん» コメントありがとうございます！少しでもお力になれたなら幸いです。こちらこそありがとうございます！ (2023年2月11日 9時) (
レス) id: d192e913df (このIDを非表示/違反報告)
Luna@スランプ気味(プロフ) - ひなたさん» コメントありがとうございます！返信遅くなって申し訳ないです…！ありがたい言葉ありがとうございます！ (2023年2月11日 9時) (レス) id: d192e913df (このIDを非表示/違反報告)
チエリー・ルミ(プロフ) - 生きる意味が私ずっと見つからなかったから、すごく泣きました。ありがとうございます。 (2023年2月10日 22時) (レス) @page17 id: 69fefe3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - リクエストではないのですがコメント失礼します。毎日少しずつお気に入りでしおりを挟みながらとてもドキドキして読ませてもらっています！続編もあるみたいなので次も読ませてもらいますね🎵 (2023年1月5日 15時) (レス) id: 766649bc8e (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - まふゆさん» リクエストありがとうございます！はい！了解です！ (2022年4月6日 16時) (レス) id: d192e913df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Luna | 作成日時：2021年11月30日 16時
