不機嫌な彼を攻略するには２ (ページ24)

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飲み会ページ24

としみつsaid

今日はAが学生時代の友達と飲みに行ってるから、家で一人で編集してた。

帰ってくるの遅いなーと思って電話かけようとスマホに手を伸ばした瞬間、画面にAの名前。

電話がかかってきた。

タイミングすご笑

以心伝心かよ笑

と「もしもし、A？」

「あ、彼氏さんっすか？」

…は？

画面に表示されたAって名前見て喜んでたのが、一気に冷めた。

知らない男の声。

と「……誰ですか？」

「Aの友達っす笑
A酔っちゃって〜笑」

と「…今どこですか？」

「え〜っと〜、◯◯っていうバーっす。」

と「すぐ迎えに行くんで。
わざわざ電話ありがとうございます。」

自分で電話できないくらい酔ってんの？

男もいる飲み会で？

さっきのやつ誰？

変なことされてないよな？

急いで車の鍵を持って家を出た。

電話で言われた店に着いた。

近くの知ってる店だったから、家から車で５分くらいで来れた。

店内を見渡すと奥のテーブルに６、７人座ってて、その中にAの姿があった。

無防備にも眠っていて、そのすぐ隣には酔っ払ってる男。

話し声の感じから、さっき電話してきたやつっぽい。

「あれ〜！
もしかして、Aの彼氏？笑」

Aの横の男が俺に気づいて指をさす。

あー、気分わる…

と「A、連れて帰りますね。」

そばに行って肩を揺すると眠そうに目を擦ってる。

と「ほら、A。
帰るよ。」

『としみつ、くん…？
あれ、なんで？』

と「いいから。
早く立って。」

Aを支えて荷物を持つ。

相当酔っているようで、足元がふらついてる。

無駄に機嫌は良くて、“としみつくんだぁ！”とか言ってニコニコ笑ってる。

普段こんなになるまで飲むことないのに。

隣の男に目をやる。

と「A、自分で飲んだんですか？」

「いや〜、全然飲まないから、飲ませちゃった〜笑
女の子は酔ってる方が可愛いし笑
でもこんな酔うとは笑
寝ちゃったから電話しました〜！」

ヘラヘラ笑いながら話す男の耳元に顔を寄せた。

と「わざわざ電話くれてありがとうございました。
……今後お前のいる飲み会にAが現れることないから。」

自分の声じゃないみたいな低い声が出た。

マジで気分悪い。

Aを抱えて店を出た。