水溜りボンドは男女トリオでした Part2 (ページ20)

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おつかれモード② ページ20

両手を広げれば素直に抱きついてきた。

一度流れはじめた涙はなかなか止まらなくて、子供みたいにワンワン泣くA。

できるだけ優しく背中をさすったり、頭を撫でたり。

抱きしめる力を強めると壊れてしまいそう。

『う～…カンタくん……わたし、おしごと、楽しいのに…あたまの中ぱんぱんで…つかれちゃった…泣』

カ「ん。
こんなに頑張ってるんだもん。
ずっと気張ってたら疲れちゃうよね。
外でお仕事頑張るんだったらお家で息抜きしなきゃだめだよ。
もー、泣くまで我慢するなんてばかだなぁ。」

そこからしばらく泣き続けたA。

ようやく吐き出せたみたいでよかった。

どれくらい泣いてたか分からないけど、Aが泣き止んだ頃には俺の肩がびっしょり濡れてた笑

『ごめんなさい…Tシャツ濡らしちゃった…笑』

カ「ふふ、いいよ。
そのかわり、今度一緒に買い物付き合って。
Aに新しいTシャツ選んで欲しい。」

『ん、一緒に行こ笑』

涙で濡れた睫毛がキラキラ光って綺麗。

リビングのソファに2人で座ってまったりタイム。

『カンタくん夜なにしてたの？』

カ「Aが出かけた後はずっと編集してた。
気付いたら5時間ぶっ通しでやっててびっくりした笑」

『ふふ、カンタくんらしい笑』

カ「Aは？
事務所でなに話してきたの？」

『あのね、大好きなお店のモデルやらせてもらえることになって、それの打ち合わせしてた。
コラボ商品作ることになった！』

カ「えー、すごいじゃん。
俺にもちょっとそのファッションセンス分けて欲しいわ笑」

2人でダラダラ話してるとAの頭が俺の肩にコツンと乗った。

カ「ん？
泣いたから眠くなっちゃった？」

『んー…なんかつかれたかも…笑
ふわふわしてすごく幸せ。』

カ「ふふ、もう寝よっか。
立てる？」

『ん、たてない…』

カ「もー笑
寝室行くよ。」

Aの手を引くと、ペタペタ後ろを歩いてついてくる。

可愛い。

カ「ほら、お布団だよ。」

『ありがとー…』

カ「ゆっくり休んでね。」

半分目閉じてるAに布団をかけると、へにゃっと笑って、またそれも可愛い。

とりあえず明日は昼から仕事だから、ゆっくり寝かせてあげよう。

布団かけて頭を撫でるとすぐに小さな寝息が聞こえてきた。

カ「あんまり頑張り過ぎちゃダメだよ。」

『んぅ…』

カ「ふふ笑
おやすみ。」

気持ちよさそうに眠ってくれたから、安心して部屋を出た。