幸せのおすそ分け１５【あんスタ】

709話 ページ9

✩


｢Aはライブ上だとあぁいう性格を作っているのか。勉強になった｣

｢っくしょん！！…え！？いやいや、勉強しなくて大丈夫ですよ！｣


実況の名残りで、ついボケてしまうっていうか…


｢一人しかいないのに、ひたすら謙虚なユニットって面白みに欠けちゃいますから…♪｣

｢ソロユニットも大変そうだ｣

｢でも楽しいですよ！｣

｢ふふっ、Aはポジティブだな｣


本音を言えば、寂しいとか思ってたりするけど…

私はあかりちゃんを待ってるから

誰かと組むつもりなんてない


｢皆さんお疲れさまです、素晴らしいライブでした！｣

｢はっ！チョコあんぱん！！｣

｢頑張ったご褒美に…♪｣

｢マネージャーさんは神さまですか！！？｣

｢そんなに喜ぶの！？｣

｢これ私の大好物なんです…♪｣


羽風さんにも1個だけなら分けてあげようかな

この甘さ控えめでパンの程よい食感がまた最高…♪


｢大好物安っ｣

｢大神さんもどうぞどうぞ。あっ、でも1個ですよ？それ以上食べないでくださいね？｣

｢1個も食わねぇよ！｣

｢私のために我慢してくれるなんて…！｣

｢違ぇよ！！｣


大神さんが叫ぶと、れいちゃんが戻ってきた

皆は着替え終えてるのに、まだ着替えてないみたい

お偉いさんと話してたのかな


｢おばあちゃんがよく買ってくれたお菓子じゃのう｣

｢祖母…好物…なんか聞き覚えがあるぞ｣

｢確か氷鷹もそうだったな｣

｢…？｣


氷鷹さんもばあちゃん好きなんだ？

私はばあちゃんより、お手製おむすびとか買ってくれたわらび餅とか水ようかんのほうが好きだったけど

ばあちゃんより食べ物のほうが好きな私って…


｢多分、一緒じゃない…｣

｢｢…？｣｣

710話→←708話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す