癒し系彼女と居眠り王子【朔間凛月】 (ページ35)

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レポート35・ヤキモチページ35

凛月side

柔らかくて、ふわふわで

凄く安眠できた

｢今日はいつもより調子が良いわね♪｣

｢はふぅ…うん、まぁね｣

｢昨日、寮に戻らなかった事となにか関係があるのかしら？｣

｢…みかりんはお喋りだなぁ｣

｢アタシが質問してるのよ！｣

今朝、俺は安堵していたことがある

Aが昨日の夜の出来事を忘れていたことだった

最近ちょっと暴走気味だよね…

反省しないと

｢凛月ちゃん？｣

｢ううん、何でもない。そろそろ休憩しようかな｣

真っ暗で、かつ布団の中じゃないと

Aにあぁいうことできないからね

｢(何も見えないし規則正しいAからしたら、夢だって勘違いしてもおかしくないだろうな)｣

｢ちょっと、急に黙ってどうしたのよ？｣

｢…ぼ～っとしてた｣

｢例の子について考えてたのかしら♪｣

｢…｣

俺が猫目でよかった

Aには申し訳ないけど

夢ってことにしてくれるなら、また夜中に襲っても…

｢そんなに可愛い子なら、アタシにも紹介してほしいわァ♪｣

｢は？駄目に決まってるでしょ｣

｢あ、あらあら…そんなに怒らないでちょうだい｣

｢…ごめん。今のは俺が悪かった｣

なんで俺、こんなに必死になってるんだろう

俺の何倍もAのほうが今必死なのに

｢そうね、Aちゃんと一度お話してみたい気もするけど…凛月ちゃんがヤキモチを妬いちゃうものね♪｣

｢別に、そんなんじゃ…｣

｢レッスン、再開しましょ♪｣

｢…そうだね｣

｢お昼まであともう少しだわ～♪｣

俺はいつ、伝えればいいんだろう

Aの想いはもうちゃんと届いてるよって

…でも、俺はあの家から出したくない

｢(俺のわがままに付き合わせちゃって、ごめんね…A)｣