レポート23・特製スイーツのご褒美 ページ23
凛月side
｢A…♪｣
｢…な、なに？それ｣
｢あ〜んしてあげる♪｣
ス〜ちゃんもそうだけど、育ちのいい子の反応は面白いねぇ♪
Aは俺の特製スイーツを手で隠した
｢こ、こら凛月くん！ご飯を粗末に扱っちゃ駄目でしょ！｣
｢美味しいよ？｣
｢流石に騙されないからね！｣
｢本当なんだけどな〜｣
食べてくれる気配がない
でもここまでは想定内
俺はAに、ある提案をした
｢頑張って食べたら、ご褒美をあげるってのはどう？｣
｢…！｣
あはは、食いついた食いついた…♪
｢ほら、口開けて｣
｢うっ…｣
｢はい。あ〜ん…♪｣
｢はむっ…！｣
ぎゅっと目を瞑りながら、俺の特製スイーツを食べてくれた
この必死な顔が見たかったんだよね…♪
俺は目を輝かせてるAの頭を撫でた
｢お、美味しい…！なんで美味しいの！？｣
｢俺が作ったからね…♪｣
｢凛月くん凄いよ！もっと食べてもいい？｣
｢…うん｣
｢いただきま〜す♪｣
こんなに喜ばれると、悪さをする気が失せるんだけど…
A、ご褒美のこと忘れてない？
｢…それじゃあ、約束通りご褒美をあげないと｣
｢そうだった！…へ？｣
｢細い腕だね｣
｢え！？り、凛月くん…それはちょっと…！だって、こういうのは付き合ってる人がすることだし…！｣
押し倒すと、Aは耳まで真っ赤になった
へぇ…ちゃんと理解してるんだ
両腕を掴んだまま、俺はふかふかのベッドの上で愛を囁いた
｢愛してる｣
｢〜〜！？｣
｢はい、終了〜。お疲れさまでした…♪｣
｢あ…えと、凛月くん…！！｣
｢ん〜？｣
いつもみたいに、Aは可愛い顔で怒ってきた
…俺も、本気なんだけどな
｢そういうのは恋人とするものなんだからね！冗談でもこういうのはだめ！｣
｢冗談じゃないんだけど｣
｢はいはい！もう！｣
ラッキーアイテム
りっちゃん
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2022年3月8日 8時
