癒し系彼女と居眠り王子【朔間凛月】 (ページ13)

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レポート13・可愛いお弁当箱ページ13

鳴上side

｢真っ青な顔してどうしたの、凛月ちゃん？｣

｢…やってしまった｣

お昼になると、やっと鞄の中を開けた凛月ちゃんが顔を青ざめてた

どうしたのかしら？

すると、凛月ちゃんは鞄を持って教室を出た

｢…真緒ちゃんに連絡しないと｣

｢尾行する気満々じゃねぇか｣

｢気になるじゃないの！｣

｢鳴上！！凛月がどうしたんだ！？｣

連絡すると、秒で隣の教室から真緒ちゃんが飛んできた

急いで凛月ちゃんを追うわよ…♪

｢凛月、あそこ好きだよな｣

｢お昼寝スポットに来たってことは、仮眠かしら？｣

｢いや…最近の凛月は昼も頑張ってたはず…｣

凛月ちゃんは、鞄から可愛いお弁当箱を取り出した

まぁ…！

｢あ～…もしもし？ごめん、A…お弁当間違えた｣

｢｢…｣｣

｢ふふっ、頑張って♪苦手を克服するチャンスだよ…♪｣

｢(同じおかずじゃないのかしら？)｣

｢ごめんってば…遅刻しそうだったから、慌ててた｣

可愛いお弁当箱を開けると、凛月ちゃんはもぐもぐ食べ始めた

彼女と間違えるだなんて…

な、なんて可愛いことしてるのよ！

｢あの凛月が青春してる…！｣

｢ぐすっ、成長したのね…凛月ちゃん…｣

凛月ちゃんはしばらく電話をしていたわ

｢もぐもぐ…んふふ、なぁに？今日も意地悪されたいの？｣

｢｢…？？｣｣

｢あはは、はいはい。仕方ないからそうしてあげる♪｣

｢い、今のは問題発言よね…？｣

｢あ、あぁ…そうだよな…？｣

どういうプレイをしてるの？

凛月ちゃんったら、まさかそういう事してるんじゃないでしょうね…

｢うん。分かった、それじゃあね｣

あらまァ…！

凛月ちゃんはそう言って電話を切ると、切った後もしばらくにやにやしていた