癒し系彼女と居眠り王子【朔間凛月】 (ページ2)

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レポート2・幼馴染みを助けてくださいページ2

衣更side

｢最近、なんかおまえ優しくなったよな｣

｢そう？俺はいつも優しいよ…♪｣

｢まぁいっか…それより、今日も遅いから先帰っててくれ｣

｢は～い｣

前までの凛月なら、もっと拗ねてたのに

俺に異常な愛も見せなくなって、べたべたもしなくなった

それはもちろん喜ばしい事だけど…

｢こうすんなり引きさがられると、逆に変な気分だ…｣

｢はいはい。ねぇ弓弦、それ取って｣

｢かしこまりました｣

｢う～ん…｣

悩んでると、仙石が生徒会室に入ってきた

悩んでる俺を見かねて心配そうに顔色を伺ってくれる

｢はっ…！｣

｢衣更殿？何か悩みでもあるんでござるか？｣

｢凛月のやつ、まさか騙されてるんじゃ…｣

｢誰にでござるか！？｣

仙石が持ってきた雑誌のなかに、不倫報道が書かれてあった

お金を巻き上げるために…

ま、まさか、変なやつに利用されてるんじゃないのか…！？

｢そんな訳ないでしょ｣

｢分かんないだろ！恋は盲目って言うし…｣

｢…？衣更さま、誰かから連絡が届いていますよ？｣

｢あ、ほんとだ｣

スマホを見ると、凛月からだった

金を貸してほしい…？？

｢｢…｣｣

｢俺の幼馴染みを助けてください｣

｢了解でござる！｣

慌てて俺は、生徒会の権力を使ってさっそく調査を始めた