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昨日、町田さんの銃創が判明した直後
毛利さんが、中堂先生に封筒に入れられた1枚の紙を渡しにUDIまでやって来た。
「教授先生には、話をつけておきました。明日13年前の解剖結果を取りに行って下さい」
「…お前が行けばいいだろ」先生はそう言って封筒を突き返す。
「焼死体10名と、11番目の生存者の事で私には時間がありませんから」
_＿＿＿＿私の代わりに行って下さい。と言っていた毛利さんの姿を、日彰医大の応接室で思い出した。
ここ日彰医大では、8年経った今でも中堂先生の殺人の噂が流れているらしく、
応接室までの廊下を歩く際、行き交う人は皆、自ら中堂先生に道を譲るくらい恐れられていた。
先生は自分を見てビクビク肩を震わせる周りの姿に、苛立ちを隠せず応接室の教授に対し、
毛利さんから受け取った捜索状を仁王立ちで、ちらつかせていた。
私はその様子を、先生の半歩後ろから居た堪れない気持ちで見ていた。
「おい、警察から話は聞いてるだろ。さっさとしろ」
テーブルを挟んだ向かい側の教授は、
「ヒ…ッ！」と小さく悲鳴をあげながら、解剖結果の入った段ボールを差し出した。
先生の冷ややかな目に見下ろされ、小柄な男性教授がさらに小さく縮こまる。
そして、半ば無理矢理奪ったようにも見えるそれを先生は小脇に抱えて、部屋を後にした。
残された私は「すみません。ありがとうございます」と早口で言って、先生を追った。
きっと毛利さんが、ここに話をつけた時に教授は何故今更？と渋ったのだろう。だから先生という爆弾を投下した。そうに違いない。
何はともあれ、解剖結果が手に入ったのには
変わりないので、私は黙っておく事にした。
オフィスに戻ると、町田さんの両親と
廊下ですれ違った。
恐らく町田さんに会って、息子が殺され、それを隠す為に放火したのではないかという話を聞かされた帰りだろう。
奥さんは涙を流し、旦那さんは「バチ当たりのろくでなしが…！」と呟きながらラボを出て行く。
私はその様子を、静かに見つめていた。
その後、帝日大に向かっていた久部くんから、11番の背中には紐で擦ったような擦過傷があると連絡を受け、
私と三澄先生と東海林さんで、ありったけのタオルを集め、人形を作ると赤いビニールテープを傷のある場所に貼る。
すると11番には横一文字に、町田さんには腰から肩までを繋いで、胸の前で大きくバツを描いた。
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青龍 葵(プロフ) - 母親を殺した真犯人は誰なのか…今後の展開、中堂さんと恋人同士になった２人に甘い部分があるのか？とか思いながら更新が待ち遠しいです！ (2018年3月20日 6時) (
レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
Soll(ソル)(プロフ) - 青龍 葵さん» もう最終回ですね〜終わってしまうのが辛い！小説の方もこれから急展開を迎えますので2人の行く末を見守って頂けたらと思います (2018年3月16日 21時) (レス) id: 55764b7fd6 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - いよいよ今日でドラマ最終回！結末がどうなるのか気になりますが小説の最後（完結）も気になります。完結まで、まだまだ先かと思いますが無理のない更新で頑張って下さい！ (2018年3月16日 17時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
Soll(ソル)(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます。知識の浅い素人の書く文章ですので、これからもそういった点が出てくると思いますが、少しでも楽しんで頂けるよう努力していきます (2018年3月15日 7時) (レス) id: 55764b7fd6 (このIDを非表示/違反報告)
まる - いつも楽しませて頂いてます！差し出がましいことを申しますが、細菌とウイルスは別物です！気にしないで読むつもりだったのですがどうしても気になってしまいコメントしました (2018年3月15日 2時) (レス) id: 8a313f8dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Soll(ソル) | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/home
作成日時：2018年2月18日 19時
