ぶりっ子にはぶりっ子なりの考えがあるんです！【d!】

1話 ページ1

突然だがAという少女はぶりっ子というキャラを作って生活している。その少女はグルッペンとかいう奴に誘われ生徒会役員、しかも副会長という役についていた。しかし、ぶりっ子というキャラがあるため役員の大半から嫌われていた。


『あぁ〜あぢぃ〜。』

tn「そんな声出すなや。こっちまで暑くなるやろが。」


今、生徒会室内には生徒会長のグルッペン、副会長のオスマン、A、生徒会書記のトントンがいた。何故役員がいるにもかかわらずAはキャラを作っていないのか。実はA達4人は幼馴染なのである。グルッペン達はAがキャラを作っているのを知っている為、彼女は、他の人がいない時だけ、ぶりっ子モードを解除し元のサバサバした性格へと戻る。

『あれ、他の皆は？』

14人もいる生徒会だが、今いるのは4人しかいない。


tn「皆用事が重なったんやて。」

『ほぉ〜そうか。トン氏書類手伝うわ。』

tn「おん。ありがと。」


Aは10人も同時に用事が重なることを疑問に思ったが、15人の聖歌隊のようなもんかと1人で納得し、トントンから書類を受け取る。


『まぁ、いない方が私的には楽なんだけどね。キャラ作んなくて良いし。』

gr「最初からキャラを作らなければいい話じゃないか。」


グルッペンの言う通りである。しかし、Aは
『いやいや、理由があってこんなぶりっ子演じてんのグルッペン達も知ってるやろ。』
と片付けてしまう。


os「なぁA。賭けせん？コレで。」

と言いながらオスマンが取り出したのは2つのサイコロだった。


os「6以下が出たらAの勝ち。7以上が出たら俺の勝ち。負けた方はジュース奢りな。」

『おけ。じゃトントン、スマンが投げてくれ。グルッペンかオスマンだったら何かイカサマするかもしれん。』


グルッペンとオスマンには前にイカサマされたことがあるので、ここは真面目なトントンに頼むのが一番いい。するとトントンは、はぁ〜っとため息をつきながらオスマンに手を出す。

os「イカサマなんかした事ないのに酷いめう〜。」

と言いながらオスマンはトントンにサイコロを渡す。


tn「でもA、ええんかホンマに？｣

『ん？何が？』

tn「だってお前完全に不r」

os「早く始めるめう〜。」


トントンは何が言いたそうにしていたが、オスマンが遮ったことにより口を塞いだ。
そして、そのままサイコロを机の上にコロコロと転がす。

2話→

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