第十一話 一方その頃 ページ12
五虎退「…」
前田「五虎退。何をしているのですか」
五虎退「あ。えっと…」
前田「…あの方は深夜になると帰ってくるそうですよ」
五虎退「そう、なんですね」
安心した顔をして五虎退は小屋の方へ視線を向ける。
前田「でも、むやみには行かないでくださいね」
五虎退「…」
前田「さ。戻りましょう」
二人が部屋に戻ろうと歩いていた時だ。
前田「？ あれは、歌仙さん」
こちらに走ってくる歌仙兼定。
歌仙「君たちがやったのかい？厨に食材を追加したのは！」
前田「え？どういうことでしょうか」
歌仙兼定が言うには勝手に厨の食材が増えていたとのこと。それに掃除もされていて綺麗になっていたこと。
前田「そういえいば、今日の庭は綺麗ですよね」
五虎退「は、はい」
歌仙「確かに言われれば…」
？「おーい歌仙くーん！」
三人に駆け寄ってくる黒ジャージ。燭台切光忠。
光忠「ねぇ、だれか畑をいじったのかい？今日、僕がやろうと思ってたこと全てやられてて…しかも新しい種もまかれていたんだよ！」
歌仙「何？畑もかい？」
光忠「え？畑も？」
四人が困惑し始める。
？「それならこの狐が良く知っているようですよ」
前田「い、いち兄！」
こんのすけ「わ、私は悪いことなどしておりませぬ！」
こんのすけを片手に。また片手は刀を持って一期一振は笑顔で脅している。
一期「今朝。厨辺りをうろついているのを見ましてな」
五虎退「いち兄、降ろしてあげようよ…」
こんのすけ「ひっ。わ、私はただあるじさまにお願いをされただけです！」
一期「主って…」
前田「もしかして、あの方ですか？」
こんのすけ「食材が少なくなっててこれじゃ足りないだろうからって追加をお願いされたのです！」
薬研「ちなみに。掃除をしたのも畑を綺麗にしたのもな」
一期「ほ、本当なのですか薬研」
薬研「あぁ。俺っちの部屋の周り綺麗になってただろ？あれもそうだ。深夜帰ってきて掃除をしてそのまま出勤したみたいだ。それだけじゃない。資材も増えてたし、手入れ道具も新しいの追加していたし…」
こんのすけが解放されて一期は刀を戻す。
一期「…これは、一度話しをする必要がありますな」
光忠「うん。僕もそう思う」
歌仙「だが、深夜に帰ってくるらしいじゃないか。一体、どんな仕事をしているのだろうね」
薬研「まあ、今日は深夜に帰ってくるのを待つのはいいが会うのを許可してくれるかどうかだな」
山姥切が止めに入ることは目に見えている。六人は考えた。
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稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして！コメント、誤字の報告ありがとうございます！ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月4日 14時) (
レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです（≧∇≦） (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第１３話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稲森 | 作成日時：2020年5月28日 11時
