○気持ち ページ20
・
「あれに似たものだと思ってたんです、ユンギさん元気にしてるかな、ユンギさんちゃんと食べてるかな、って思っているうちに、これはもしかしたら…と思って、」
ユンギさんがギュッと目を瞑る。
「でも、何年も付き合ってた彼氏と別れたばっかりだし、女としてだめだなんて自分でも許せなくて、相手も芸能人だし、ましてやアイドルだし、こんな感情持ったらダメだと思って」
「…あのさ」
久しぶりにユンギさんが口を開く。
「………はい」
「Aちゃんは、BTSとしてのSUGAが好きなの？俺が好きなの？」
思っても居なかった質問に言葉が出なかった。
次、俺のターン。って私の肩を掴んでユンギさんの方に向けられて、目が合うとあー、やっぱり恥ずい、なんて言って正面に戻される。
「……その先は、男として俺に言わせろ。」
「…え？」
「………俺は、恋愛が人間には一番無駄な感情だと思ってる。自分の為に与えられた人生を誰かに費やすなんてアホらしいし、この業界に入って尚更その気持ちは強くなった。」
ああ、振られるのかな、って渇いた笑いが溢れる。
「…………でも、Aちゃんを見てると俺らしくない、っていうか、なんか感情がコロコロ変わって。イライラする程。」
あれ、私、怒られてる？
「ジェヒョンと一緒にいるのを見るだけでムカつくし、あの立場が俺になれば、なんてらしくないこと考えて勝手にムカついて。その、さっきから芸能人だから、アイドルだから、って言ってんのもムカつく。」
私の飲みかけの水をグイッと飲んだ。
あ！間接キス！！なんて気にしてたらギロっとユンギさんに睨まれる。
「…………お前のせいだ、責任取れ。」
………はい？
……なんか、ユンギさん、キャラ違う？
よく見るとユンギさんの顔は真っ赤で、それは気持ちから来たものかお酒によるものかは分からない。
けどユンギさんの言った言葉の意味は理解できなくて。
「……好きだって言ってんだよ。……俺の恋愛の価値観を勝手に変えられたんだ。責任取れ。」
………え？
…………はい？
「「えええええ！？」」
部屋の端から低い声が聞こえて数秒後、その声は『ヤベッ』と呟いた。
「………嘘だろ」
端にあったソファーから顔を覗かせたのは
「……………ヒョン、嘘でしょ」
寝癖をつけたテヒョンさんだった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1295人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ばタこ(プロフ) - 霞さん» 霞様、コメントありがとうございます！テヒョンくんに聞かれちゃってました(^-^)夜だけ寝て下さい！それで合ってます！笑 頑張ります、有難う御座います(T-T) (2020年9月18日 16時) (
レス) id: c9cd41e168 (このIDを非表示/違反報告)
ばタこ(プロフ) - ここまるさん» ここまる様、コメントありがとうございます！死ぬほど面白いなんて嬉しすぎます〜〜！有難う御座います！ (2020年9月18日 16時) (レス) id: c9cd41e168 (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - まさかのテヒョンくん、、、キュンキュンしてたところに飛び出してきたテヒョンが気になり過ぎて夜しか眠れません更新頑張ってください！ (2020年9月18日 16時) (レス) id: 7c44520856 (このIDを非表示/違反報告)
ここまる(プロフ) - 死ぬほど面白いです、、応援してます！！ (2020年9月17日 20時) (レス) id: 3c8b97a1b0 (このIDを非表示/違反報告)
ばタこ(プロフ) - チャンさん» チャン様、コメントありがとうございます！嬉しすぎるお言葉有難うございます(;_;) (2020年9月17日 7時) (レス) id: c9cd41e168 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばタこ | 作成日時：2020年9月16日 16時
