【鉄血のオルフェンズ】鉄華団の元情報屋の少女Part2 【完】 (ページ37)

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憧れページ37

貴女side

リュウ｢どんだけ買い物するんだ」

貴女｢だね…｣

ドリンクを飲みながらその二人の買い物の風景を見ていた。

どんどん増えていくカートの数…

あんなに買う人なんているんだ…

三日月｢何見てんの？｣

ビスケット｢え？あぁ...憧れだったんだ小さい頃ここに来るの｣

三日月｢小さい頃？｣

貴女｢憧れ？｣

ビスケット｢話したことなかったけど俺、このコロニー群の出身なんだ。」

三日月「へぇ」

ビスケット「住んでいたのはドルト2のスラム街だけどね。

父さんと母さんは朝から晩まで工場で働いて…貧しかったよ。

地球圏っていっても暮らしは火星の人たちと変わらなかった。」

三日月「ビスケットに兄さんが？」

ビスケット「うん。随分(ずいぶん)長いこと会ってないんだけどね。

事故で父さんと母さんが死んで俺とクッキー、クラッカは火星のばあちゃんに引き取られることになったんだけど、

兄さんは勉強ができて会社の偉い人の家に引き取ってもらえたんだ。

あれから連絡も取ってないけど、まだドルト3に住んでるのかな？｣

三日月「連絡取ってみたら？」

ビスケット「えっ？あっいや…でも急に連絡なんかしたら困るかもしれないし…」

貴女/リュウ「「困るわけないでしょ」」

アトラ「困るわけないじゃない！」