【鉄血のオルフェンズ】鉄華団と元情報屋の屋の少女 Part12 【Last Part】【完】 (ページ38)

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【エピローグ】沢山頑張ったね。ページ38

貴女side

貴女「ミリナ…」

ミリナ「頑張ったね。ほんとに、沢山沢山頑張ったね。」

貴女「頑張ったってそんなに立派なことしてないよ」

それでもミリナは「そんなことないよ。」と言って首を横に振った。

でも、今の状況があまり理解出来ていない。

だけど、なんとなくここがどこなのか、最後に聞いたあの夕月の言葉から推測すると分かる気がする…

貴女「ここは…もしかしてあの世？」

ミリナ「正解っ！察しがいいね！」

貴女「結構長生きしたかも…九十歳。
寿命か…」

夕月(ゆうづき)があんなに悲しそうに言うなんてそれくらいしかない。

あの子はいつもどんなときも笑顔でいる子だ。

アオ「お疲れ様」

みんなが私のところに集まってくる。

嬉しくて少し微笑んでしまう。

タク「ごめん」

とても申し訳なさそうにタクは言う。

貴女「もう！あれだけ阿頼耶識(あらやしき)のこと言ってたのに！」

ユウマ「怒んなってまたこうして会えたんだから」

ユウマはニシシと笑い。

いつもの明るい笑顔を私に見せた。

リュウ「タクのおかげで俺達は抜け出せたんだから、あんま怒んなよ？」

リュウがいた。

私は再会した弟を抱き締めた。

貴女「リュウ！会いたかったよ！ずっとずっと！！
双子(私)をおいて先に逝っちゃうんだから！」

涙を流しながら私はリュウを抱き締める。

リュウ「ごめん。まあ…俺もそれなりに長生きしたと思うけど…八十五歳まで生きたし…
俺も寿命だな。Aと同じで病気で死んだわけじゃないし」

貴女「でも、また会えた。死んだ後にはいつでも会えるってほんとだったんだね…」

みんなと会えた。

嬉しいほんとに嬉しい。

リュウは優しく撫でてくれた。

私はそれが嬉しくて堪らなかった。