【鉄血のオルフェンズ】鉄華団と元情報屋の屋の少女 Part12 【Last Part】【完】 (ページ34)

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クセっ毛ページ34

貴女side

部屋にある小さな椅子に夕月(ゆうづき)が座る。

私はくしと手鏡を持って来て、夕月に手鏡を渡す。私が夕月の髪を結んでいるところを見るのが好きらしい。

ヘアゴムをとり、くしで解く。

夕月の髪がサラサラでとても綺麗だ。

羨ましい…

夕月「お母さんあのね。」

貴女「どうしたの？」

夕月「夕月(ゆうづき)のクセっ毛
直らないかな？
ひょこって出てる」

貴女「あー…えっとね。多分、直らない…」

夕月「えー」

貴女「でも、お父さんとおんなじだよ。
三日月もいくら直しても直らなかった」

夕月「そっかぁ…
お父さんとおんなじなんだねっ！
なら夕月(ゆうづき)はこのままでいい！」

とまたまた嬉しそうな笑みを浮かべた。

夕月「後ね。お母さん！
今度ね。夕月(ゆうづき)にパソコン教えてほしい！」

貴女「え…」

夕月「リュウがね。「パソコンならお母さんが詳しいぞ」って」

…リュウめ。

教えるのはまだ早いと思うんだけど…。

でも夕月(ゆうづき)が教えてほしいって言うなら
いいかな…

貴女「分かった。じゃあまた今度ね」

夕月「うん！」

嬉しかったようで夕月(ゆうづき)は鼻歌を歌う。

するとなにかを思いついたようで…

夕月「お母さんは今でもお父さんが好き？」

貴女「今日は沢山聞きたい事があるんだね。」

夕月「だめ？」

貴女「ううん。大丈夫」

夕月「ねぇお母さん。どうなの？」

貴女「お母さんは今でもお父さんが大好きだよ。」

抱き締めてくれた三日月。

慰めてくれた三日月。

お魚を食べるのを全力で拒否をする三日月。

いつも辛い時傍に居てくれた三日月。

三日月との色々な思い出が溢れてくる。