チョコレート ページ3
今日は葵さんと約束をしていて
バレンタインが近いから、チョコレートの作り方を教わることにしていた
マンションに一度帰って荷物を置いて片付けて
日本からのお土産と頼まれていた久原本家の芽乃舎だし
それを入れた鞄を持って私はいつものカフェにケーキを買いに行った
いつもだとそんなに人が多くはないカフェなのに
今日はお店の入り口の階段に人が並んでて
えーこれだとケーキ買ってる時間がない
葵さんと約束している時間までもうそんなになかったので
諦めて戻ることにして歩き始めた時
急に腕を掴まれて地下鉄の入り口のある路地の方に連れて行かれた
A「誰？」
亮司「ごめん、俺」
キャップを被って顔が良く見えなかったけど
私の腕を掴んだのは、ここのカフェでバイトしている亮司くんで
亮司「佐伯、よく平気にのほほんと歩いてるよなあ。あのポスターが出たまではよかったんだけど、プロモーションが始まってから話題になってるみたいで・・。俺、いまちょっと・・」
聞いたら、最初は亮司くんのファンだって子がバイト先に現れたのが数日前で
その日から段々人が増え始めて、今じゃあの騒ぎだってお店の階段を指差す
店長は売り上げが上がったって喜んでるけどって苦笑いで
空港のパネルや流されてたプロモーションを思い出す
A「話題なんだ・・・あ、でも私の顔ってそんなに出てないから」
そんなに甘いもんじゃないって、若干疲れ気味の亮司くん
それでもバイトの時間があるからと言ってキャップを被りなおしてカフェの裏口の方へ足早に消えて行った
地下鉄の駅から出てきてカフェの方へ向かう女の子たちとすれ違った
「今日は居るかなあ？最近、お店の奥に居ることが多いよね」
「プロモーションって、大学のイベントでベストカップルに選ばれた特典なんだってね」
「ヤダ、彼女いるの？」
「違うって言ってたけど怪しいよね」
そんな会話が聞こえてきて
よく平気にのほほんと歩いてるよなあ
さっきの亮司くんの言葉を思い出す
仕方なくコンビニで飲み物を買って
大通りを渡って住宅街の奥にあるあの家に向かった
チャイムを鳴らすと笑顔の葵さんが迎えてくれて
今日はみんな仕事でいないから、ゆっくり作ろうねって優しく笑う
テーブルの上にはオレンジピールをブランディーに漬けた瓶だとか
はちみつ漬けのナッツとかチョコレートの材料が沢山並んでいた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - いつも楽しみにしています。2人を連れて行きたいとこって何処ですか？とても気になります。 (2018年11月2日 9時) (
レス) id: 57e60e4744 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - alexisさん» うふふ♪２人を連れて行きたい場所があるんです。妄想ですから（笑）楽しもうと思ってます。 (2018年10月31日 21時) (レス) id: 8931605da0 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - みかんさん» いっしょに日本に？？うふふ！チャンミン、、、ヒロインのご家族に会っちゃったりしますかー？？(^o^) (2018年10月31日 7時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - みかんさん» (^O^)/はーぃ、気長に待てますwww (2018年10月22日 22時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - alexisさん» なかなか更新できなくてごめんなさいね。気長にまっててくださいませ。少し足踏みしますけど・・。 (2018年10月19日 0時) (レス) id: 8931605da0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蜜柑 | 作成日時：2018年9月10日 23時
