白血病（翔） ページ7
智side
連絡が来て病室に駆け寄ると色々な器械に繋がられた翔の姿。
挿管...？
『翔さんの容体が急変した』
病院から連絡が来て家にいた和と潤は後で来る。
雅紀が夜勤でどうしても抜けれないらしくて。
「しょ...？」
今までは青白い顔色が薄い紅色に。
手から伝わる異常な体温。
風間「急激に熱が上がったことで熱性痙攣が起きてしまい意識障害が...」
風間がアンビューを揉みながらそう説明してくれた。
風間「身体が持ちこたえられる状態になるまで無菌室で治療していきたいと思っています」
つまり、今の翔の状態は感染症に耐えられない。
抗がん剤の治療で感染症が起きると厄介なんだ...
免疫力がほぼ無い状態だから薬で治療しても予後が厳しい。
「んーん...むしろありがとう...」
夜中に呼びだしてすみませんって。
風間「せめて部屋に入るまで翔さんも皆さんと居たいだろうなって。これからは翔さんも触れられないですし...」
数日に1回ぐらいしか無菌室に入って翔に触れる事しか出来ない。
一応ガラス面越しに顔は見られるけど、やっぱり触れたいっていうのが欲望として出る。
ガラガラ
和･潤「翔兄！？」
2人も駆けつけて翔の手を握る。
和「風間...頼んだよ？」
風間「みんなの元に帰すから...翔さんの事応援してやって？無菌室前までは一緒に行けるから」
友達でもあり、血液内科の専門医。
和も色々思うところもあるんだろう。
さっきから手を握っては翔の顔を見ているから。
潤「翔兄意外と寂しがり屋だからきっとまた会えるよね...ね、智兄？」
「ん...また会えるよ」
そう願ってれば必ず。
＊
雅紀side
智「翔は分かってくれるよ...そんな顔しないの」
夜勤が終わって翔兄がいる無菌室前に智兄に連れられた。
本当は仕事投げても夜中に駆け付けて応援してあげたかった。
そっとガラスに手を振れてもガラス特有の冷たさを感じるだけ。
触りたいのはこれじゃないよ...
感染症になってしまって状態がかなり悪いこと。
昏睡状態で挿管を外して意識が戻る可能性が日に日に低くなっていくって。
そうならない為にかざぽんが頑張ってくれている。
でも...
こんなに頑張っているのに。
なんで翔兄だけこんなに苦しむの？
治療し始めてから話し掛けても反応なんて帰ってこなくて...
ただベッド上で苦しむ翔兄の背中を擦ることしか出来なかった。
神様なんて、存在するのかな。
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tuna - お返事ありがとうございます。このシリーズ大好きなので楽しみにしています。兄弟妹愛のある絆作品楽しみです。 (2021年2月19日 23時) (
レス) id: 96f8b2d001 (このIDを非表示/違反報告)
Lima(プロフ) - tunaさん» tunaさま、ご感想･ご意見ありがとうございます。妹ちゃんににつきまして申し訳ございませんでした。今後お話にご意見を反映させて頂きます。今後もよろしくお願いします。 (2021年2月19日 20時) (レス) id: 40e4df6e73 (このIDを非表示/違反報告)
tuna - とても面白かったです。知らない病気等が知れました。が、お兄ちゃん達が大変なのに妹ちゃんが出てこなくて切なくなりました。妹は部外者みたいに感じました。 (2021年2月19日 18時) (レス) id: 96f8b2d001 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - Limaさん» お返事ありがとうございます！こちらこそありがとうございました。沢山叶えて頂きましたね(*´▽｀*) 最後まで楽しんで読ませて頂きますね(^^) (2020年9月6日 23時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
Lima(プロフ) - 常夏さん» 常夏さま、そういった存在の小説になることが出来てとても感激です....！これからも楽しんで頂ければ幸いです。 (2020年9月5日 12時) (レス) id: 8c2f3cec2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lima
| 作成日時：2020年4月16日 21時
