無実の罪（潤） ページ37
NOside
智「...よかった、ほんとうに...つ」
潤「っ...んっ....」
智が潤の事を抱き締めて喜びの声を上げる。
病院から連絡が来て潤が無関係の事が証明されたと。
張り詰めていた糸が緩まり長男として危機感があった智が1番に泣き出した。
脳内の隅には最悪な事も考えられていた。
それが想像に終わったとき...
和「...」
ここで泣いてはいけないと口を紡ぎ、視線を泳がす。
でも油断してしまえば泣きそうになる。
バレないように和はキッチンへ行き、そっと涙を拭いた。
そんななかでも、未だ泣き声を上げていたのは潤だった。
自分は何も悪くないはず、でももしかしたら。
幻聴、幻覚...
恐怖感に毎日襲われて自分が自分から壊れてしまうように。
でも、それでもずっと傍にいてくれた家族。
いなかったらいったいどうなっていただろうか。
こうやって智に抱き締められることもなかったかもしれない。
自分には家族が必要であって、必要不可欠。
今までも守ってくれていた。
これからも...
＊
潤side
重かった身体も動く欲さえなかった。
しかし、心労が軽減すると身体も軽くなるみたい。
目が覚めた時に太陽の光が薄らと反射していて。
久しぶりに和室から出て、感じるもの。
キッチンに行くと雅兄がフルーツを切っていた。
甘い旬のフルーツの香りがしてさらに気分が上がる。
雅紀「松兄がくれたんだよ〜...実家で育ててるんだって、すごいよね」
フルーツの説明書もまな板の隣にあって見てみると
タルトとかパウンドケーキにも向いているらしい。
「...ねね、まだあるこれ？」
雅紀「あるよ〜！ダンボールいっぱいにあるもん(笑)」
久しぶりに作ってみようかな。
無実の罪(潤)リク end
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tuna - お返事ありがとうございます。このシリーズ大好きなので楽しみにしています。兄弟妹愛のある絆作品楽しみです。 (2021年2月19日 23時) (
レス) id: 96f8b2d001 (このIDを非表示/違反報告)
Lima(プロフ) - tunaさん» tunaさま、ご感想･ご意見ありがとうございます。妹ちゃんににつきまして申し訳ございませんでした。今後お話にご意見を反映させて頂きます。今後もよろしくお願いします。 (2021年2月19日 20時) (レス) id: 40e4df6e73 (このIDを非表示/違反報告)
tuna - とても面白かったです。知らない病気等が知れました。が、お兄ちゃん達が大変なのに妹ちゃんが出てこなくて切なくなりました。妹は部外者みたいに感じました。 (2021年2月19日 18時) (レス) id: 96f8b2d001 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - Limaさん» お返事ありがとうございます！こちらこそありがとうございました。沢山叶えて頂きましたね(*´▽｀*) 最後まで楽しんで読ませて頂きますね(^^) (2020年9月6日 23時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
Lima(プロフ) - 常夏さん» 常夏さま、そういった存在の小説になることが出来てとても感激です....！これからも楽しんで頂ければ幸いです。 (2020年9月5日 12時) (レス) id: 8c2f3cec2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lima
| 作成日時：2020年4月16日 21時
