麻痺と肺炎（翔） ページ21
先輩side
「わかる...か？」
搬送されてきて2週間。
看護師に呼ばれて翔くんがいる病室に駆けつけた。
肩を叩くと目がプルプルと動くような動きがあって、名前を呼び続けると薄らと開いた瞳。
「っ...」
油断すると俺も泣きそうになるこの瞬間。
俺の声に反応するように頷いた翔くん。
良かった、本当に。
とりあえずは一安心だ。
「ゆっくり休んでな...みんな呼んでくるから」
まだ起きていられる体力も無くてすぐにまた眠ってしまった。
智「やっぱり...」
翔くんが眠る病室で兄弟に話す。
あれからみんなを呼んだ後に麻痺があるかどうかの検査をしたんだ。
予測していたように下半身の麻痺があったんだ。
俺が触っても感触が無いって。
それで色々察してしまったのか翔くん泣き出してしまったんだ。
どういった手術をしたのか、何があったのかって説明をして自分の身体の状態を理解した。
挿管もしているから無理をさせたくないから、薬を使って眠らせた。
ほとんど感触が無い状態だから歩けるようになるのはゼロに近い...
和「覚悟はしていたけど、実際に体感すると...なんか...ね」
雅紀「でも1番辛いのは翔兄だから...」
どうしても病室が重い空気になってしまう。
「今後はリハビリ中心になっていく。上手く呼吸が出来るようになってからかな...色々始まるのは」
本当はすぐに挿管外せるかなって思っていたんだけど、目が覚めてから呼吸状態が少し悪くなってさ。
苦しそうに呼吸する場面もあった。
それらの対処を松岡とも相談かな。
もしかしたらカニューレを付けてリハビリをするかも...とか色々話をした。
潤「先輩が決めた事なら...お願いします」
「ん、ありがとうな」
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tuna - お返事ありがとうございます。このシリーズ大好きなので楽しみにしています。兄弟妹愛のある絆作品楽しみです。 (2021年2月19日 23時) (
レス) id: 96f8b2d001 (このIDを非表示/違反報告)
Lima(プロフ) - tunaさん» tunaさま、ご感想･ご意見ありがとうございます。妹ちゃんににつきまして申し訳ございませんでした。今後お話にご意見を反映させて頂きます。今後もよろしくお願いします。 (2021年2月19日 20時) (レス) id: 40e4df6e73 (このIDを非表示/違反報告)
tuna - とても面白かったです。知らない病気等が知れました。が、お兄ちゃん達が大変なのに妹ちゃんが出てこなくて切なくなりました。妹は部外者みたいに感じました。 (2021年2月19日 18時) (レス) id: 96f8b2d001 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - Limaさん» お返事ありがとうございます！こちらこそありがとうございました。沢山叶えて頂きましたね(*´▽｀*) 最後まで楽しんで読ませて頂きますね(^^) (2020年9月6日 23時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
Lima(プロフ) - 常夏さん» 常夏さま、そういった存在の小説になることが出来てとても感激です....！これからも楽しんで頂ければ幸いです。 (2020年9月5日 12時) (レス) id: 8c2f3cec2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lima
| 作成日時：2020年4月16日 21時
