翔兄イヤイヤ期？ ページ27
智side
早朝に先輩に叩き起された。
『挿管外すからそのタイミングで仮眠室行ってきな？』って。
まぁ、確かにベッドに頭置いていたから腰は痛いし、首もなんか痛い...(笑)
先輩はそれを悟ったんかなって。
とりあえず翔の挿管が外された事を見て仮眠室へ。
昼前後に目が覚めると思うからって言われたからスマホの目覚まし設定。
そこからは早くて慣れない体制で寝ていたからすんなり寝れた。
「...ん..ん？」
スマホの目覚まし音が鳴り響き、止める。
それと同時に画面に示されるLINE。
「さめ...た...」
どうやら翔が目覚めたといった内容が先輩からLINEが来ていた。
目覚めるタイミングに合わせて目覚まし設定したけどまさかね。
「タイミングわる...」
思わず苦笑い。
乱れた髪の毛を直し、うがいをして病室へ向かう。
『智兄〜！』
後ろから声がして振り向く。
「...バックありがとうね、お昼美味しかった？」
どうやら病室に荷物置いて食堂に行ってたって。
A「ん！翔兄ってしばらく入院かな...？」
「2.3日ねおそらく。またこれからアレルギー出る事も考えられるから。」
アレルギー反応落ち着いて薬で完治！って言っても、数時間後にまた呼吸困難になることもあるから...
今すぐ退院じゃないかなぁ。
ガラガラ
色々Aと話しながら病室へ向かい扉を開けた。
先輩「ほーら、言っただろ？来るって。」
どうやら僕が来るかないかって揉めていたらしい(笑)
「...酸素マスクも外れたんだね、良かった。」
口元もすっきり。
翔「さとにぃ...ごめんなさい。心配かけて。」
目線を合わせてそう言ってきた。
「ん...次からは気をつけてもらえればね。
ほんとどうなるかと思ったよ〜」
ムギュって翔の事を抱き締める。
それに流れるように翔も可能な限り腕を伸ばし抱きついてきた。
先輩「じゃ、診察やりますか！」
そっとお互い腕を解く。
翔「やんないとダメ...ですよね？」
そりゃあねって先輩が。
先輩「Aちゃんもいるんだからさ...にぃちゃん頑張れよ？」
翔「いなくても嫌ですよ僕は...」
あーでもないこーでもないって(笑)
もういい加減やりなよって感じ。
「Aさ、タオルケット捲ってあげて？
ほら、翔くんやりますよー(笑)」
先輩の時間も無くちゃうし早め終わらせようよ。
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年8月24日 23時
