☆ ページ5
「…助かった。ありがとね2人とも。」
2人の方を見ながら申し訳なさそうな顔をする。
こういうの、いつまで続くのかな。
俺が王子様だのなんだのと持て囃されるようになったのは中学の終わりくらいからのことで。
それまで普通に接してきた子達が急によそよそしくなったり、馴れ馴れしくなったり。
高校に入った頃はもう入学の時から今みたいな感じのがデフォになって、、、
移動教室する度、体育をする度にこう。
終いにはファンクラブができたり、先輩たちに調子乗ってるとか呼び出しされたり。
はっきりいってもうこりごりだ。
純 「すっごかったなあ、腹減ってんのどっかいった気分やわ」
と、先程俺の同期とわかった河野純喜。
いやどっかいった気分て笑
瑠 「いつもこうなんだよね笑 ごめん。」
こういうあしらいには慣れたけど、まだまだ注目されたりするのはどうも恥ずかしいんだよな…
見た目で王子とか勝手なイメージ付けられてるから、
へたに自分を曝け出したら引かれないか心配してみんなが好きな白岩瑠姫を演じてる自分も情けない。
A 「大変だね」
「え?」
A 「いやいつもこんな感じで疲れるだろうにみんなが傷つかないような言い方して優しいなって。瑠姫くんが謝ることじゃないよ。」
純 「そやなー、イケメンすぎるんも大変ってことかあ」
A 「そうだねー、純喜くらいが丁度いいよね」
純 「おい、丁度いいってなんやねん笑」
A 「…瑠姫くん?どしたの、ボーッとして」
純 「無視なん?」
瑠 「あっ、いや」
そんな風に言ってくれる人、初めてだから嬉しかった、なんて言えるわけなくて。
瑠 「なんでもないよ、お昼俺も一緒に行っていいかな?」
少し動揺してたのを隠すようにそのまま言葉を繋げた。
純 「せや、お昼!はよいこ。」
A 「はいはい」
瑠 「あ、さっき助けてくれたし今日は俺奢るよ。」
純 「え!?ほんまに!?」
A 「え!?いやいや、そんなあって初日で奢ってもらうわけには……………いいの!?!?」
瑠 「うん笑」
素直な2人を見てると何故だか心が落ち着くし、ほんの少しだけど気を張らなくてもいいのかな、なんて思う自分がいた。
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しおづけ(プロフ) - フランとベルさん» 推しの誕生日がライブって凄いし嬉しいですよね…!私にも嬉しい言葉ありがとうございます!!❤︎ (2021年11月24日 8時) (レス) id: 2a9943a81a (このIDを非表示/違反報告)
しおづけ(プロフ) - はなさん» うわああ!教えてくださってありがとうございます…!! (2021年11月24日 8時) (レス) id: 2a9943a81a (このIDを非表示/違反報告)
フランとベル - JO1いいですよね!私、瑠姫くん推しなのでこの小説めっちゃ嬉しいです!瑠姫くんの誕生日にライブあるって最高かよ……って思ってました (2021年11月23日 21時) (レス) id: 9f95d8689d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたってますよ……! (2021年11月23日 11時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しおづけ | 作成日時:2021年11月21日 19時