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＊noside
…その天竜人の声は戦士、そして命をかけ取引をしたハルまでも凍りつかせるには十分だった。
ﾊﾙ「…っ、まって…!!」
…王妃であるハルの焦った声が響く。それと共にガシャンッという手錠を繋ぐ鎖が揺れる音が響く。
それを見た天竜人は顔をしかめ、ハルを思い切り殴った。
ﾊﾙ「…ぐｯ!?」
ﾄﾞｻｯ
為す術なくハルは倒れる。
戦士の拳に力が入り、目は血走っている。
そして、それを震え、涙を貯め、見ている娘、A…。
…天竜人は10年後、Aを自分の奴 隷にすると、宣言したのだ。
…幼いながらにもAも全てが分からないわけではなかった。
わかっているのは父と母が自分たちを守るため立ちはだかってくれたこと…。
そして、今この“天竜人”という人から求められているのは自分だということ…。
…こわい、こわい…。
そんな思いが脳内に立ち込めるも、父と母の思いを継ぐため、幼き姫は唇を噛み締め、震える足で立ち上がった…。
ﾊﾙ「…っ、Aっ…!!」
ｶﾞｰﾌﾟ「…っ…!!」
そして…
『…天竜人、さま、わかりました。…10年後、あなたの“ど れい”になるとやくそくします…』
戦士「!?!?」
ﾊﾙ「やめなさいっ…!!!!!!」
『だから10年後、代わりにおかあさまをかえしてください…』
ｶﾞｰﾌﾟ「!?!?」
…そう言って幼き姫は母と父がしたように小さな手と小さな頭を地面につけた…。
ﾊﾙ「…Aっ…!!!!」
…小さな体は震えていた。
けれど、その様子に満足したように天竜人は笑うと
天竜人「約束だえ。10年後お前と交換にこの女は返してやるえ」
と、言った。
Aはただただ、それに小さく頷いた。
そして…
ｶﾞﾁｬﾝ
…Aの右足には重い鉄の錠がかけられた。
『……』
それをただAは唇を噛み締め、見つめるだけだった。
そして…
ﾊﾙ「…A、逃げてっ…!!」
…最後手錠を引かれ、戦士達の用意した船に引きずられるように乗り込む涙して叫ぶ母の姿を見た。
それを見てもAはただ涙を耐えるように拳を握るだけだった…。
…天竜人、政府の人間、そして、ハルを乗せた船が過ぎると戦士は皆Aに膝まづき、命ある限りの忠誠を誓ったという…。
…そして、次の日の新聞にはこう記載された。
…謎の国、妖国。
…国王、フルーレ・D・アオイ死亡。
…王妃、フルーレ・D・ハル、
…王女、フルーレ・D・A、
…行方不明。
と…。
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sora(プロフ) - ありがとうございます！！今受験のため更新がこ出来ていなくてごめんなさい(>_<)もう少しお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年2月22日 0時) (
レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - すごい面白くて必死に読んでました！更新楽しみにしてます！ (2019年2月20日 18時) (レス) id: cb802c0a66 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！最近忙しく更新ができていなくて申し訳ないです(>_<)空いている時間に更新を頑張るのでまた読んでくださったら嬉しいです(*^^*) (2019年1月25日 21時) (レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 凄く面白かったです！続き楽しみに待ってます！頑張って下さい！ (2019年1月25日 12時) (レス) id: caa5a8f062 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 夏季さん» 本当に申し訳ありません。そしていつも応援して下さり本当にありがとうございます！ (2018年12月16日 17時) (レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年12月1日 18時
