【おそ松さん】ラ ッ キ ー ス ケ ベ【おそ松】【学生松】

▽ラッキー22 ページ28

「はぁ！？テメェには関係ねぇだろ！？
さっさと消えやがれ！！」


「何言ってんのお兄さん。」









.









＿＿＿＿コイツ、俺のなんだけど。









「ッ！！」


今、おそ松、なんて…。





そう口にしようとしたが、おそ松が凄い形相で男たちを睨んでいて聞き出すことは出来なかった。




でも、俺のとか聞こえたような。









「…A、大丈夫？」




いつの間にか男たちはいなくなっていて、残っているのは優しい顔をしたおそ松ただ1人だった。







「あ、うん…。あり、がと…。」


「本当に大丈夫なの？」




いつものふざけたおそ松はいない。

とても真剣な目だった。

なんでそんなに真剣な目をしているのだろうか。


私は、脳が追いつかないのか、全く考えることが出来なかった。







「うん。心配しないで。本当に大丈夫だから。
おそ松のこと見直したよ。本当にありがとう。」


「でしょ〜？？？言うと思ってた！！」




今度は急にいつものおそ松に戻った。


なんだか…。調子が狂う…！！




心臓がいつもより速く動いている。


止まって、止まってと言い聞かせても止まってはくれない。





似ている。あの時と同じ気持ちに＿＿









.









.









「それにしても、何でおそ松が来たの？カラ松はー？」


「あ、いや、たまたまだよ。
たまたま俺がここを通りかかって、たまたまAを見つけたってわけ。
…それに、カラ松来ることなんて知らなかったしさぁー…。」


「…そっか。でも、本当に助かったよ。」





かき氷を両手に持ちながら、来た道を通りみんなの元へ歩く私たち。

たまたまとか、都合が良すぎると思うのは私だけだろうか。


まあ、深くは考えずにみんなの所に早く戻ろう。









しばらく歩いて、みんなのいるテントに戻った。


みんな泳いでいるのか、テントにいるのはカラ松だけだった。




カラ松はサングラスをして片手にワイン(の様なぶどうジュース)の入ったグラスを持ち、1人で座っていた。


大方、みんなに置いてかれたのだろう。









「カラ松は泳がないのー？」


「あ、Aにおそ松おかえり。泳がないんじゃなくて、カラ松girlを待っているのさ。
今に見ていろ、オレにサンオイルを塗りたいと、大量のカラ松girlが殺到して…。」


「うん、やっぱなんでもない。」




コイツに聞いた私が馬鹿だった。


そして私はカラ松を無視し、かき氷が溶けないうちに、海で泳いでいるみんなを呼びにいった。

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