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▽
『!』
「おお!?」
「おま、A!どっから現れた!?」
逃亡目的ならば私の
ーーーーー
「へー!そらすげー便利な能力だな」
『はは…』
カシュ、と缶ビールの蓋を開け喉に流し込む。
一旦シャワーを浴び着替えて落ち着いてから、レオリオ氏に自身の仕事や旅団のことは伏せて、私がここに現れた能力だけをテキトーに説明した。一方、レオリオ氏と酒を飲んでいた男はゼパイルさんと言うらしく、ゴンくんとキルアが値札競売市を通じて知り合い、随分とお世話になったらしい。ふむ…。
『んで、そのゴンくんとキルアは今どこに?』
「そういやおせーな」
『どこか行ってるの?』
「ああ、アイツらなら絶とかいうのしながら旅団のメンバーを尾行しに行ったはずだぜ」
『へぇ……、……!?』
何気なく言ってのけるレオリオ氏に、時間差で飲みかけていたビールを噎せる。い、今なんて?旅団の?メンバーを?尾行??
『い、何時頃から?』
「ん?そうだなァ、お前が出かけてからすぐにメンバーの居場所が分かって、そっからだな」
『そっから一度も会ってないの!?』
「お、おう…」
この時間まで帰ってこないことを、どうして疑問に思わなかったのだろう。急いでキルアに電話をかけるが、キルアはでない。なんで!
ーー最悪の事態を想像して、ぞっとした。
「おい、どっか行くのか?」
『探さなきゃ』
ちゃんと、釘を刺しておくべきだった。いくら何でも、昼頃から行ってこの時間になっても帰ってきてないのはおかしい。尾行をやめた場合はレオリオ氏に連絡くらいするだろう。そもそも旅団はほぼ全員がビルに集合していたはず。
……この街の中なら、テレポートしても私が寿命を削る程の反動はこない。オーラ量を増やし、能力を発動する。キルアの元へ。
……ーー、ーー。
『…不発、だと』
もう一度能力を発動させようとしても、発動しない能力。…こんなにも絶望するのは初めてだった。キルアの元へ飛ぼうとした能力が発動しない。キルアは、もういない?まさか、殺された?
呆然と立ち尽くす私を、怪訝そうに見るレオリオ氏とゼパイル氏。
ーーその時、背後のドアが開いた。
・
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うさぎもち - 私、この作品すっごく好きです!!!夢主ちゃんの性格もめっちゃ好きです! (11月22日 16時) (レス) id: 6ed501a3ba (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - パスワード教えてもらいたいです!この作品の続きが気になりすぎてねむれません! (2020年4月29日 5時) (レス) id: be75996472 (このIDを非表示/違反報告)
ogofumi(プロフ) - 最近、H×Hにはまってこの作品を見つけ、虜になりました。この作品の続編にパスワード保護がかかっているのですが、パスワードって教えてもらえませんかね…?凄く凄く続きが気になります! (2020年4月16日 14時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - 紅蘭さん» 不安定なペースですが、勿体ないお言葉までありがとうございます…!へへへ残念な性格ですが、そう言って貰えて主も喜んでいると思います。これからも頑張ります(っ'ヮ'c) (2017年5月27日 1時) (レス) id: d2e199629a (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - サメ子さん» コメントありがとうございます(*´∇`*)そこらへんはしっかりブレない主です!ww ハイキューの方も!そう言って貰えて本当に嬉しいです!これからもよろしくしてやって下さい…!()応援ありです! (2017年5月27日 1時) (レス) id: d2e199629a (このIDを非表示/違反報告)
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