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落ち着いたのか、私を抱きしめている腕を緩めた影山。どうせ十数秒だったのだろうけど、数十分にも感じたのはやっぱ周囲の目かな…。
よしよし早く離れて次は早くこの場を去るぞ〜。
…なんて思ってたら、今度は突き飛ばされてもうホント、控えめに言って殺すぞ。
「は、なん、ちけぇよ、ボゲェ！」
『そしてこの言われよう。お前大丈夫か？』
勝手に抱きしめてきたくせに急に突き飛ばしてきて、あげくまるで私から抱きついてきたかのような反応。なにこれ私タイムスリップでもしちゃったのかな？
んなわけあるか。アイツ頭おかしいよねもうマジ無理こわいよ…。
突き飛ばされて転ばなかったし怪我はないからいいのだけど。
影山は自分の手のひらを見ながら、「は？」とか「俺、なにして…」とか、まるで寄生虫にでも洗脳されかけの人みたいに困惑していた。マジで大丈夫か？
「わ、悪ぃ…急にその、…悪ぃ…」
『お、おん…とりあえず買うもの買ったなら帰ろうか』
こくりと頷いた影山はそれからしばらく無言で、帰りのバスではなにか携帯をいじっているようだった。メールかな？
『さっきから誰とやり取りしてるの？』
一番後ろの席で隣に座っていたから軽率に携帯を覗くと送り先に我が弟の名前がでていて、途端に不安になる。
影山は別に隠す様子はなく、「ちょっと分かんねぇことがあった」と眉を寄せた。へー。
「…なんかさっきから、心臓？胃？このへんがすげぇ…、苦しい？」
『いや聞かれても。どっちかでかなり違うけどそこに胃はありませんね』
別に内容までは聞いてなかったんだけど、その位置は心臓かな？というかなんでそれを弟に相談してるの？？バスに揺られながら頭をかしげ、胸あたりを掴む影山にこっちが頭をかしげたい。
今度病院で精密検査でも受けてきたらどうだろうか。さっきも意味不明な言動してたしね。これ嫌味な。
家の近くのバス停でおり、時刻は昼を少し過ぎたくらいだった。はーあ、早く帰って撮り溜めていたアニメでも見よう。
『…んじゃここで。これからこういうのはバレー部の部員を誘いなね！』
「お前も部員だろ」
『そうだった…けどそうじゃない…！』
まあ多分言っても伝わらないだろうし、コイツはまた私の家に来るんだろうな。
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マニ。(プロフ) - 未確認歩行物体さん» ✉️。この作品もとても面白いです！これからも応援してます！ (11月22日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - 私、占いツクールで布教活動をしているのですが、この作品のシリーズ、とても好きなので布教してもよろしいでしょうか？ (2022年3月24日 22時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - mooさん» はじめまして！わーい、たくさん褒めて頂きとても嬉しいです(*´∀｀*)こちらこそコメントありがとうございました！( ´ ▽ ` )/ (2021年8月9日 10時) (レス) id: a04ea61aea (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 初めまして、モテ期到来からの各ルートとオマケまで読めて最高でした！ありがとうございます！！ (2021年7月7日 16時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - きゃーぽんさん» きゃーぽんさん、コメントありがとうございます！完結してから4年経った今でも、この作品を見つけて読んでくださった方がいる事がとても嬉しいですヽ(；▽；)ノお褒めの言葉まで頂き、本当にありがとうございます！！ (2021年5月18日 22時) (レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
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