97 朗報じゃない ページ23
▽
…あれから数十日後。
春高の予選が明日に迫り、相変わらず夜遅くまで練習をしている烏野高校バレー部。
必然的にマネージャーの私の帰りが遅くなるのはもういつも通りで、みんなと別れ、真っ暗な夜道を一人でのろのろと歩いていた。
最近よく働いてると思うんだけど、そろそろ体重が減ってくれてもいいんじゃないかな？
なんてことを考えながら家についたので、玄関の扉を開k
『ッぐえ！』
「おっかえりー！姉ちゃーん！朗報だよ朗報ー！」
全身に衝撃、と共に飛んできた明るい声。
玄関を開けた途端、待ち構えていたかのように飛び付いてきた弟に殺意を抱く。
許してやるから髪の毛ちぎらせろ。
「ね、なにが朗報が知りたい？」
『あんなに勢いつけて飛び付いてきたくせにここで焦らすの？』
正直お前はなにがしたいの？
あくまで上から目線なの？
そうは思ってもこれが弟の通常運転なので『はいはい、なんですか』と問う。
「今日の夕飯は肉だぜ！」
『ワーイ』
殴ろうとさたら避けられた。
っていうか玄関に知らない靴あるんだけど及川のじゃないから父上のかな。あれ、父上今日出張で帰って来ないんじゃなかったっけ。
まぁどうでもいいから早くシャワー浴びて寝たい。
「……九条？帰ってきたのか」
ふと、リビングからのっそりと姿を見せた、母上でも父上でもない第三者。
この瞬間、弟の朗報の意味が分かり、同時に私の足は自分の部屋へと無意識に動き出した。
「おいなぜ逃げる」
『もう勘弁してください何回目ですか悪夢ですか』
あと部屋まであと少し、というところで長い腕に肩を捕まれ、諦める。
もうダメだ…我が家は次々と現れる怪物共に侵食されていくんだ……。
「俺は怪物ではない」
『怪童…』
「……」
否定はしないが僅かに眉間をよせた奴。
もう分かるだろうけど牛島。
数週間ぶりだけど接点少ない割りには会いすぎィ…。
なんでいんの…と文句を言おうとしたら、先に弟が「たまたま近くで会ったから夕飯誘ってみたんだ〜姉ちゃん嬉しいだろ？」と黒い笑顔。
姉ちゃんが連れてきて嬉しいくなるのはイケメンで紳士で経済力がある人です…。
あれ意外と当てはまってる？とか思ったけど論外枠だから大丈夫。
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お久しぶりです生きてます！
夏休みなったので少し頑張ります…！
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マニ。(プロフ) - 未確認歩行物体さん» ✉️。この作品もとても面白いです！これからも応援してます！ (11月22日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - 私、占いツクールで布教活動をしているのですが、この作品のシリーズ、とても好きなので布教してもよろしいでしょうか？ (2022年3月24日 22時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - mooさん» はじめまして！わーい、たくさん褒めて頂きとても嬉しいです(*´∀｀*)こちらこそコメントありがとうございました！( ´ ▽ ` )/ (2021年8月9日 10時) (レス) id: a04ea61aea (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 初めまして、モテ期到来からの各ルートとオマケまで読めて最高でした！ありがとうございます！！ (2021年7月7日 16時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - きゃーぽんさん» きゃーぽんさん、コメントありがとうございます！完結してから4年経った今でも、この作品を見つけて読んでくださった方がいる事がとても嬉しいですヽ(；▽；)ノお褒めの言葉まで頂き、本当にありがとうございます！！ (2021年5月18日 22時) (レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
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